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一寸のハエにも五分の大和魂・改
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近刊、Willi Hennig伝 投稿者:てる 投稿日:2013/02/25(Mon) 18:43:22 No.8122  引用 
http://www.brill.com/taxonomy-phylogenetics-life-and-work-willi-hennig

クラウソンの伝記やったら買うんやけどなあ。R.A.Crowson自身もHennigと同様の方法論(いわゆるCladistics)に彼の著作(1950)を読む以前に到達していたのは、本人が述べているとおり。ただし人にわかるように定式化をしなかった。その自白がうそでもなんでもないことは、「甲虫の自然分類」(1952-)を精読すれば、実地に反映されていることがわかる。一方、同時代の甲虫学者でCrowsonのフリークスは、形式は真似たが、論理の本質が理解できなかったので、提出された仮説は長持ちしなかった。

Re: 近刊、Willi Hennig伝 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2013/02/28(Thu) 10:09:24 No.8124  引用 
久しぶりの「てるさん」.お元気でしたか?ちょっと安心しました.

 原始的であると推定した形質だけを保有することを根拠に,1分類単位を単一完系統群と考えて,ほかの系統群と姉妹群関係にあると推定する思考は,系統発生に対する思慮が浅い現生種分類学者にいつの時代も(今も)広く存在し,この思考に否定的な論理に基づいて実際の分類群の系統推定や理屈を述べた研究者は世界にもまた日本にもいました.Hennigはそれを「マニュアル化」するという「運動」を起こした点が,Phylogenetic Systematics発行後(その前のドイツ語の本や双翅目の翅の進化でも示してあったが)の系統発生学の状況を作り出す出発点になったのだろうと思います.Crowsonも上記研究者の一人だし,「蝶と蛾」12(4):136-138の記述も,いわゆるsymplesiomorphyに基づく系統群形成に否定的な思考を示したものです.これは,平行現象の存在と系統推定に生活史的側面を重視せよ,という主張が表に出過ぎて,上記思考が表面に顕著に現れなかった.

 しかし,Hennigが双翅目の分類学者として,また比較形態学,生物地理学の研究者として培った知見を礎に定式化した思考様式は,holomorphologyを含めて,はたして以降の系統推定理屈に生きているのか,と疑問を持たざるを得ない.系統発生像を推定するのは研究者の頭脳であり,他人の「考案」した系統ソフトに「取り出した”形質”」を入れ込んで得られた「直線画」に満足する浅薄・安易な方法でもなければ,DNAの一部の塩基配列の意義を単純大袈裟に信奉するエセ系統学者の”鶏頭”でもない,と喜寿に近い老兵(老平かな)は思っています.

Re: 近刊、Willi Hennig伝 投稿者: 投稿日:2013/02/28(Thu) 18:39:09 No.8125  引用 
BRILLからカタログが来たので、4月刊行らしいけど、生協で注文してきた。僕の場合、買っても読む時間があるかどうかが問題。

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