せっかくの写真ですが、この二枚は焦点深度が浅い(ピントが甘い)、照明の方向が不適当、のために科の見当が決定的には付けられません。クロバエ科ではM1脈が中ほどで強く前方に屈曲するのですが、それも写真では不明瞭です。
しかし、全体の感じではイエバエ科のシロマキバイエバエMyospila argentataに似ていますね。南西諸島と東京では皇居で採集されたと、篠永先生の「日本のイエバエ科」には記述、図示されています。参照してみたらいかがですか。 なお、写真についてですが、2枚目は胸部背面に光が当たっていないので、この部分の模様が分からない。それと、やはり翅の形質は双翅目では必須の場合が多いので、このような標本写真では撮影しにくいでしょうが、翅の全面にピントが合った画像が必要です。もう一度上記示唆に従って撮影してみたらどうでしょうか。
アノニモミイア様
貴重なご示唆をありがとうございました。 早速、『日本のイエバエ科』を注文致しました。 撮影も再挑戦してみます。 アドバイスに心より感謝申し上げます。 FS
翅の写真からクロバエ科ではなくてイエバエ科のことは間違いありません(M1脈が直線状、CuA+CuP脈(いわゆる臀脈A1脈)が翅の縁に達していないなど)。
私はイエバエ科について詳しくないので確信は持てませんが、篠永先生の本では、新しいい画像の胸部背面の色彩斑紋からもシロマキバイエバエの可能性が大きいと思います。 正しい同定をされるのなら、同書を参照しながら、記載と合わせる必要があるでしょう。
アノニモミイア様
返信ありがとうございました。 たいへん勉強になりました。 篠永先生の本でさらに同定を試みてみたいと思います。 ありがとうございました。 |
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