まあ様
ケンセイです。
問い合わせの画像は残念ながらアブ科の♂の画像ですね。
日本産のアブ科の分類は♀の形質により記載などが行われており、なかなか採集できない♂については、♀との対応や交尾器などの形質の研究は遅れているのが現状です。
なので、画像の種は翅脈よりシロフアブ群の♂であるところまでは見当はつきますが、種までは困難です。
ちなみにシロフアブ種群には以下の6種が含まれます。
(学名は環境省目録参照)
ヨネヤマアブTabanus yoneyamai 東北地方
シロフアブTabanus mandarinus 北海道・本州・四国・九州
ギシロフアブTabanus signatipennis 北海道・本州・四国・九州
マンシュウシロフアブTabanus griseinus 北海道・本州・四国・九州
ニッポンシロフアブTabanus nipponicus 北海道・本州
タイワンシロフアブTabanus taiwanus 中国地方・九州・沖縄諸島
ということで、分布からはタイワンシロフアブではない可能性が高いです。
ケンセイ@アブ科の同定はなかなかしんどいです
ケンセイさんのシロフアブ種群の学名について、早川氏の日本産水生昆虫(2005)では、
マンシュウシロフアブ Tabanus pallidiventris Olsoufiev, 1937
ギシロフアブ Tabanus takasagoensis Shiraki, 1918
シロフアブ Tabanus trigeminus Coquillett, 1898
となっています。
ケンセイ様、Anonymomyia様、コメントありがとうございます。タイワンシロフアブ、名前からして私も分布域はどうなんだろうと半分あきらめ半分期待でしたが、はいってませんね。
この辺(阿武隈山地)も今年は、平地にはたくさんいるのに、ここで見られなっかった昆虫に出会うことが何度もあり、昨年当たりからずいぶん移動してきているんじゃないかと感じてます。
こういう目のアブは、上記の中では上の5種については写真を見つけることができたので違っていることがわかりました
(Anonymomyia様の追記された学名の方も検索してみました。)ので、ヒジョーにタイワンシロフアブ、気になります。。
ネット上ではTabanus cf.secedenes、T.striatus、T.superjumentariusなどが似た目を持ってましたが、同種ではない感じです。
Anonymomyia様
学名のご指摘ありがとうございます。
アブ科は学名がいろいろ変わっているので注意する必要がありますね。
まあ様
東京都からはシロフアブ種群はマンシュウシロフアブ、シロフアブ、ギシロフアブの3種が記録されています。
埼玉県や栃木県を見ても、これら3種とニッポンシロフアブの4種が記録されています。なので、まあ様の写真はこの4種のうちのいずれかの♂の可能性が高いと思われます(分布からもこの4種が関東に分布してますね^^)。
ちなみに、私の意見ですが、腹背の斑紋パターンが♂も♀とほぼ同じであると仮定すると「シロフアブ」の可能性があると思われます。まったく根拠はありませんが・・・・^^;;;;
ケンセイ@アブ科に詳しい方の登場をお待ちします
ケンセイ様のコメントで気づきました。
この目(白地に黒い横筋)の写真はすべて♂ですね。
因みにTabanus superjumentariusで♀を見たら普通に緑や赤に見えるあの複眼でした。
またひとつ勉強になりました。ありがとうございます。
それで同じ場所で撮ったシロフアブ♀の写真を見てみましたら目以外そっくりですね。
私もシロフアブ♂のように思えてきました。
♀の写真も載せてみます。どうでしょう?
まあ様
シロフアブの♀も同じ場所で確認したのですね^^
だとしたら、やはりシロフアブの♂の可能性が高いと思います。