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一寸のハエにも五分の大和魂・改
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[ 指定コメント (No.7076) の関連スレッドを表示しています。 ]
北アルプスのハナアブ数種
投稿者:
pakenya
投稿日:2011/08/20(Sat) 14:22:48
No.7076
引用
8月上旬に、Cheilosiaの数種のタイプシリーズが採集されている北アルプスの大滝山2614mに採集に行きました。そのときの標本にはかなり珍しいのでは?と思われるものがありますので紹介いたします。
ひとつ目はBrachyopaです。2♀採集しました。
腹部の斑紋はヨツモンハナブトとかと似ていますが胸部が明色です。はなあぶ8号の大石さんの資料等で検索すると、触角の感覚孔の形状からはB. panzeriに行き着くようです。ですが、未記載種のイトウハナブトの♀は未検討なのでこちらの可能性もありますから確定できないようですね。♂を採集しなくてはいけません。
Re: 北アルプスのハナアブ数種
投稿者:
pakenya
投稿日:2011/08/20(Sat) 14:31:13
No.7077
引用
ふたつ目はMelanostomaです。
はじめに♀を紹介します。2個体採集しました。
腹部は黒色無班、脚も黒色部分が多く、極東ロシアの昆虫の検索でM. dubiumムモンツヤヒラタアブに行き着きました。
この種は、九大目録にも載っていませんし、どの図鑑にも出ていません。日本のハナアブver.1のリストに細字で載っているだけです。採集記録も見つけられません。わくわくしてくるのですが、やっぱり♂を確認しないと心配です。
Re: 北アルプスのハナアブ数種
投稿者:
pakenya
投稿日:2011/08/20(Sat) 14:39:24
No.7078
引用
Melanostomaでは、カクホシツヤヒラタアブがたくさんいましたが、それに混じって2個体だけ脚の黒いヤツが混じっていました。どうやらそれが真っ黒メスに対応する♂らしいです。
腹部はやや長く、末端が広がる特徴を持っています。腹板はほとんど暗色、脚と触角も明色部は僅かです。これがdubiumの♂か!?
ところが、British Hoverfliesやスウェーデンの図鑑のdubiumの記述とはずいぶん違いが見られます。
腹部が長すぎます。額角がほぼ直角なのも合いません。
こいつは未知の物かもしれませんね。
とりあえず、アシグロツヤヒラタアブとでも仮称しておきます。
Re: 北アルプスのハナアブ数種
投稿者:
pakenya
投稿日:2011/08/20(Sat) 14:43:52
No.7079
引用
連貼ですみません。もうひとつ。
Cheilosiaの中で調べているモトドマリクロハナアブ種群の未知のヤツの発見を報告します。
全長9.5mmとこの仲間では小さめ、顔面には長毛を持たず、微毛も少ない種です。一見、普通のモトドマリの小型個体に見えますが、あちこちに違いがあるようです。
Re: 北アルプスのハナアブ数種
投稿者:
pakenya
投稿日:2011/08/20(Sat) 14:51:07
No.7080
引用
横顔を見ると、モトドマリやカバケより顔面が下方に長いのが解ります。Geniはまだばらしていませんが、Hypandriumの感じは良く似ており、同じ種群であることは間違いないようです。
この種は3♂1♀採集しました。ヒメモトドマリと仮称しておこうと思います。
ちなみに同じお花畑のコバイケイソウやハクサンボウフウにモトドマリ、ヒトイロケブカ、カバケ、この種、アシグロ、カオクロなどなどがわんさか群れていました。この山は、奇跡的に高山帯まで特保から外れているので安心して採集できます。
いやあ、山の虫って面白い!
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