Y.SAKATAさん、こんにちは。
写真のハナアブは、翅のR4+5脈が顕著に曲がっており、ハラブトハナアブ属:Mallotaの1種です。複眼が左右接しており、立毛があるのでM. japonicaかM.mundaのどちらかと思いますが、同定のポイントになる後脚腿節の曲がり具合等が確認できないので判断できません。
この仲間はマルハナバチに擬態しており、春にはコマルハナバチのメスかワーカーのそっくりさんをしているものがよく見られます。が、困ったことに何種ものハナアブが同じような毛色をしているので、交尾器などの細かいところを観察しないと同定できないんです。
さらに、同じ種内に色違いがいて、別々に種名が付けられています(まだ、正式に整理されていない)ので、種名を口に出すのが面倒な仲間でもあります。
今の時点では、ニッポンミケハラブトハナアブjaponicaかアシボソミケハラブトハナアブmundaのどちらかということになります。
pakenya様
早速のご教示ありがとうございます。
趣味で昆虫の画像を集めており、これまで1000種余りを撮影してきましたが、
ハラブトハナアブは全くの初耳でした。
双翅目はネット上の情報も少なく、いつも未知との遭遇になります。
ところで過去ログに「後脛節がほどほどにカーブしているので、札幌の昆虫のニッポンミケハラブトM.japonicaに該当する」という旨のpakenyaさんのコメントを拝見しましたが、
投稿個体の湾曲した脚が別角度の画像で見受けられました。
正確には専門の先生による交尾器の検鏡が必要でしょうが、
とりあえずはニッポンミケハラブトM.japonicaと判断して良いでしょうか。
返答が遅れました。
ここが確認できれば・・というような同定のkeyが見れていないので確実ではありませんが、全体の体形や胸部前半の色彩、後脚の脛節の曲がり具合などからはjaponicaの可能性が高いです。両種は、横顔にも差が出るので(japonicaのほうが口縁が長く突出)横位置からの写真があればいいのですが・・
重ねての回答ありがとうございます。
採集をしていませんので、残念ながら横顔のアップはありませんでした。
でもハラブトハナアブ属の一種と分かっただけでも収穫でした。
どうもお世話になりました。