また、見て欲しいハエがおります。
これは早春(5月ですが、こちらではまだ虫が出初めぐらいです)に見つけたのですが、5月上旬から下旬にかけてよく見かけました。ちょっと平たい顔の特徴があったのですが、捜してもわかりませんでした。何かわかりますでしょうか? 左の写真は5月上旬のものです。 場所:阿武隈山地標高550-600mぐらい
キモグリバエ科のPlatycephala属の1種ではないかと、専門外ですが推定しています。Kanmiya (1983)によれば、日本にはP. subelongataとP. sasaeの2種が生息しています。近縁属にPlatycephaliscaやMeromyzaがあります。これらとの差異は標本を見ないと私には何ともいえません。
アノニモミイアさん、コメント頂きましてありがとうございます。このハエは、類似種がいろいろいるのですね。キモグリバエ科のPlatycephala属の1種ではないかということなので、この後、自分でもなんとか画像を捜してみてみたいと思います。身近な虫の名前が少しでもわかると、余計に興味がわいてきます。
画像見つかりました!同じに見えました。^^/
ありがとうございました。
私がPlatychephalaの一種ではないかと以前投稿しましたが、どうも気になりましたので、キモグリバエ科の分類の専門家である上宮健吉博士に先日お会いした折にお尋ねしましたら、同定をして下さるとのことでした。それで投稿されている3枚の写真のうちの2枚目をお送りして同定を依頼しました。その同定結果は添付書類の通りです。博士からいただいたメールの原文をほぼ用いましたが、一部本筋に関係ないところで私が変更したところもあります。
快く同定の労を取られた上宮健吉博士にお礼を申し上げます。 添付:6654.doc (28KB)
アノニモミイアさん、再度調べていただき2枚目の写真が、Meromyza nipponensis Nishijima,1955(ニシジマムギキモグリバエ命名予定)であるとのこと、うれしい限りです。でも難しいですね。同定結果読みましたら3枚は同種でない気がします。
私が見つけた写真は「Diptera.info」と言う外国のサイトの中でやはり外国の方が日本で撮ったという写真で、触覚がぷっくりした基部から白く細いヒゲ状のものがシュッと出ていましたが、それがPlatycephala属の特徴なのでしょうか? 1,3枚目のハエと2枚目のは、よく見ると顔の目の上辺りも少し違って見えます。1,3枚目はちょっと不鮮明ですが触覚が長くPlatycephala属なのかもしれませんね。(3枚目の触覚の部分の写真です。) 春になったらその部分に注意してもちょっときれいな写真を撮りたいと思います。
ハエの触覚のこと全然知らず、すっとんきょうなことを書いてしまいました。
”触覚のぷっくりした基部”がもう第3節だったのですね。 ”白く細いヒゲ状のもの”は第3節から出ている毛ということみたいで。。 それで同定結果を改めて読み直しましたら、3枚とも同じハエということですね。非常にわかりやすかったです。^^; 少しずつ各部の名称を覚えていきたいと思いますので、これからもよろしくお願いいたします。 上宮先生、アノニモミイアさん改めてありがとうございました。
上宮健吉博士に掲載された1枚だけの写真をお送りして本種の同定を依頼しまして、No. 6654に添付したような結果をいただきましたが、同博士から先般の同定には腑に落ちない点があるとのことで、まあさんが投稿された4枚すべての写真をお送りしました。その結果1枚の写真で前回同定していただいた種、Meromyza nipponensis Nishijimaニシジマムギキモグリバエではなくて、Platycephala sasae Nartshukササノアシブトキモグリバエであろう、という簡易同定結果をいただきました。写真が不鮮明な点が同定を困難にしていたようです。
触角刺毛の写真が不鮮明であったことも、同定を困難にしたようですが、同博士によりますと、「sasaeの触角刺毛のようです。ピンボケで,実際はもう少し細いのかと思います。もし触角刺毛が肥大して剣状になっていれば別属のPlatycephaliscaという中央アジアに分布する属種ですが,そうではないように見えます。」とのことです。 上宮博士からは、「かねて標本を見ないで同定することの危険性から,できるだけ実物による判断を心がけていましたが,その教えの通りになりました。」というコメントをいただきまして、専門家といえども双翅類の同定は写真では常に困難が伴うことが再確認されました。 上宮博士には幾度も同定でお手数をおかけしましたが、親切にご指摘いただきまして、お礼を申し上げます。
アノニモミイアさん、寛大にも拙い写真を何度も見ていただいて恐縮してしまいます。もう触覚の名称でさえ知らない私のこんがらかった頭で思ったことを書いてしまったことに答えていただいて、16日のコメントは出来れば半分以上消したいと何度思ったことでしょう。。写真での同定では、限界があるということはいろいろな虫屋さんの掲示板やホームページなどでもよく聞いてますし、写真で自分で虫の名を探しているときにも、虫の背景に移っているものやら、一緒に別の虫が重なって違うものに似てしまってたり、あるはずのものが光で飛んでしまってたりで、ハプニングの連続です。・▽・;
それでも、何だろう?知りたい!ってことになっちゃて。 Platycephala属とニシジマムギキモグリバエが属が違うのに見た目では、近いということも知ることが出来ましたし、この辺の種は、触覚をちゃんと撮りたいなあという来年の目標も出来ました。このように気軽に答えていただけることが非常にありがたいです。また、面白いのがいましたら載せたいと思いますので、変なこと書くかも知れませんけど、どーかヒカないでください。 |
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