Trypeta luteonota Shiraki, 1933 の♀と思われます。
個体数の少ないもののようで、和名はありません。
雌雄で翅斑が顕著に異なる種です。
また、産卵管が黒くなるのは、この属の中でも特徴的です。
Nabita様
早速ご教示いただきありがとうございました。
今後ともよろしくお願い申し上げます。
同一個体を拡大したものを貼付させていただきます。
Trypeta luteonotaで検索すると、この掲示板のNo.5280,No.3347の記事がヒットしました。素人目には、これらの二つの画像のミバエと今回のミバエは別の種類というようにみえますが、その認識でよろしいのでしょうか?それともオス、メスの違いなのでしょうか?
もし、画像からわかるところがあれば教えていただければ幸いです。
tosakaさま
早速回答をご確認いただき嬉しいです。
しかしながら、まず書かれている内容をよく読んでください。
「雌雄で斑紋が顕著に異なる」「産卵管が黒くなる」と書いていますね。
これをご理解いただければ「3347と5280は♂ですか?」と尋ねるべきであり、
「別の種類というようにみえます」では、私or/and以前の回答者を疑っていることになります。
画像はShiraki (1933)の原記載に付されているluteonotaの図です。
左下の翅のみの図が♂の翅です。あとは、ご自分で判断してください。
Nabita様
図を貼付していただきありがとうございました。オスとメスの翅の斑紋の違いがよくわかりました。
また、6450の質問の文書はご指摘のように適切ではなかったことをお詫びいたします。
tosakaさま
はじめまして、ほげと申します。ミバエが好きです(最近フィールド出ていませんが^_^;)。
貧乏暇なしのため、周回遅れでこの掲示板を見ております。亀レスになってしまい申し訳ありません。
Nabita様の仰るとおり、この写真の種はT.luteonotaで間違いなさそうです。が、Trypeta属やその近縁属では似たような斑紋、形の種が結構います。特にメスだと区別が付きにくい場合が多いです。
なので、同定に関して正確を期すのであれば、可能な限り採集して標本にされるとよろしいかと思います(…もっとも、この写真は綺麗に撮影されているので、多くの分類形質が判別可能ではあります)。
また、ミバエ類は他のハエに比べて解明度は高い方とは思いますが、寄主植物など生活史情報についてはあまり多くありません。確かT.luteonotaも幼虫の寄主植物が分かってなかったかと(違っていたらコメンなさい)。なので、もし撮影場所周辺でこのハエをよく見かけるようでしたら、じっくり観察されるのもよろしいかと。メスが産卵管を何かに押し付けている…とかあれば、重要な手掛かりになるかもしれません。
ミバエ類は見た目の派手さに関わらず、野外で見かける機会は多くありません(研究者泣かせです…)。写真の種もT.luteonotaで間違いなければ、東京都初記録ということになるそうです(ケンセイさんに教えていただきました)。標本や報文などになればなお良いですが、これだけでも価値のある記録といえます。
また良い写真など撮られましたら、お教えくださるとうれしいです。楽しみにしております。
・・・・・
余談ですが、No.3347とNo.5280のミバエはおそらくミスジハマダラミバエで、少なくともT.luteonotaではありません(詳細はNo.5421(No.5280に対する私のレス)をご覧ください)。tosakaさまの「別の種なのでは?」とのご指摘はある意味適切なものといえます。
きっとみなさん、ご多忙の中で時間を作ってこの掲示板を利用されていると思います。ゆったり、のんびり楽しめるといいなあと思います。
ほげ様
コメントをいただきありがとうございます。Trypeta luteonotaであってもなくても個人的には初記録なのですが、東京都初記録のおまけ付きかもしれないというのもうれしいです。
ところで素人目で別種に見えると書いたのは、3347、5280の画像と比べると色がオレンジ色に近い鮮やかな色をしていたので、そのように書いたのですが、赤みが強い色をしているのは、羽化後時間が経過していないためでしょうか?ご存じでしたらご教示いただけないでしょうか。
tosakaさま
どうもです。
ミバエの体色についてですが、テネラルだから体色が濃い、ということはないかなと。むしろ老熟個体のほうがちょっと色が濃くなる?…という感じですが、大きな差はないように思われます。
3347、5280のミバエの体色が薄いのは撮影機材の差なのか、成熟度合いの差なのか、はたまた個体差によるものなのか、判断が難しいです。ただ、ミスジハマダラミバエはTrypeta属の中では色味の薄いほうかなという印象はあります。
なお、体色については上記のとおり、非常に微妙で、さらに標本にするとさらに色が変わるので、(Trypeta属の中では)分類形質としては使いにくいです。
曖昧で申し訳ありませんが、こんな感じです。
ほげ様
ミバエの体色の件、どうもありがとうございます。
3347,5280と6647の色の違いは、少なくとも撮影機材やライティングの違いではないと思っています。デジタルカメラでの撮影が非常に容易になった今、Trypeta luteonotaが生体では常に写真のように鮮やかなオレンジ色に近い色ならば、生体での識別の大きなポイントになるのではと思い質問させていただいた次第です。