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みなさん,こんにちは. 先日はカヤニクバエ他で大変お世話になりました.
次のニクバエ画像が準備できましたのでまた投稿させていただきます.これも各地で採れているものとは思いますが,何かのお役に立てれば幸いです.また本種に関する採集情報等をおもちのかたがおられましたら,教えていただけたら幸いです.
シロオビギンガクニクバエ Sphenometopa matsumurai Rohdendorf 倉橋弘博士に同定していただきました.大変お忙しいにも関わらず,詳しく教えていただきました.誠にありがとうございました. 学名は倉橋先生の同定ラベルに従いました. まず背面です.
つづきまして腹部です. 第3腹板は構造色といいますか,角度によって黒く見えるのですが,この角度では3つの斑紋が見えます. 第4腹板はかなり白っぽくて,野外で非常に目立っていました.和名の由来はこれかなと思います.
頭部です. 本種の最大の特徴と思いますが,複眼以外の広い部分が,銀白色につよく輝きます. Metopiaの雄では前額が輝きますが,本種では全体が輝くので,野外でとても目立ちます. 銀色の頭部と,腹部の山水画のような白黒のカラリングがとっても素敵で,私が見たことがあるニクバエのなかで,この種が一番美麗ではないかと思っています.といいますか,この種をみてからハエに興味をもつようになったわけです.
Aedeagus他,液浸です. ゾウの鼻のように伸びた,膜質半透明で,茶色の細かい水玉模様がある特徴的なaedeagusです.写真では右下方向に向かって伸びています. アルカリ処理をしなかったので筋肉が残っています.
採集当時は標本の作り方を知らず,翅は折れ,脚は伸ばしておらず,aedeagusも出しておらず,アルカリ処理もしていない,このような標本を同定してくださった倉橋先生に,重ねて御礼申し上げます.
2006年7月25日,山口県宇部市東岐波月崎海岸
以上です.
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