写真の個体はやはりSyndyas nigripesだと思います。
オドリバエ科では,Empis,Rhamphomyia,Hilara,Proclinopyga, Rhyacodromia,Chillcottomyiaなどの種の発生期は年1回でかなり短い(通常1ヵ所では1カ月内外)ですが,Hybosの一部の種や本種などでは年一化と思われますが,かなり成虫の発生している期間は長くなります。私も数日前九州南部で本種を採集しています。
Trichoclinocera,Roederiodesのような一部の渓流性の種では春から晩夏まで連続的に成虫が見られますが,これらの種では1個体の幼生期が短くて多化性になっているのか,幼生期は長く,個体としては1年を要しても,ひとつの時期に様々な生長段階の個体があって,結果的には温暖期にばらばらと成虫が見られるのか,ははっきりしていません。
三枝豊平先生.
御回答有難う御座います。
発生期間が長いとのお話、了解致しました。ただ、一昨年の6月下旬、今年の8月中旬、共に複数頭がその時期のみに発生している様ですので、極めて狭い範囲では、発生時期がその年(とその前年)の天候等の条件で変動するのではないかと言う気も致します。
今回は万が一?のことを考えて、写真とは別個体と思われる1頭を確保して置いたのですが、不要になった様です。
御指導有難う御座いました。