パソコンで見る前に、横から撮ったときに菌に気づきました。息をかけても動きませんでした。
こちらは見つけたのは6月15日で、目視して腹の周囲が白いのに気づいたのは16日です。
赤いキノコバエとしか思っていませんでした。
菌の種類などは分かりませんが、黒いのは恐らくクロキノコバエ科(Sciaridae,クロバネキノコバエ科)の1種かと思います。翅脈相が良く分からないので、確信はもてません。
橙色の腹部のものはタマバエ科の1種でしょう。
キノコバエ科とクロキノコバエ科はちゃんと複眼や翅を見ないと難しいようですが、2枚目はタマバエ科ですか。
タマバエ科はやせているか鮮やかなことが多いようなので、科まではわかりやすそうです。
この画像(5月17日、札幌市)もタマバエ科でしょうね。ありがとうございました。
最後の写真はもちろんタマバエ科です。
タマバエ科は脚の脛節に距を持たない点でクロキノコバエ科やキノコバエ科と識別できます。更に、虫癭を作る群では跗節の第1小節が著しく短くなっている点も特異です。
キノコバエ科とクロキノコバエ科の区別は、後者では両複眼が触角の上で相接している状態になっている点で基本的には区別できますが、キノコバエ科でもきわめて少数の種でこの状態のものもあります。
翅脈相ではそれぞれの科に特徴がありますが、科内で多様です。しかも、3つの科で共通した翅脈相もあるので、この点だけで区別するのは簡単ではありません。
前便で漢字が化けていますので、仮名を示しておきます。
「タマバエ科は脚の脛節に距を持たない点でクロキノコバエ科やキノコバエ科と識別できます。更に、虫癭を作る群では跗節の第1小節が著しく短くなっている点も特異です。」
虫癭 は 虫えい です。 えい は 櫻の木偏を 病垂れ に変えた漢字
跗節 は ふ節です。ふ は 足偏に付 です。