この画像だけでは確信はもてませんが、1.腹端部に1対の後気門がある、2.葉のなめたような食痕がこの幼虫のものである、の2点を元に推測すると、これはシリブトガガンボ科Cylindrotomidaeのシリブトガガンボ属Cylindrotomaの1種ではないでしょうか。飼育されて確かめたらいいでしょう。もし同定通りでしたら、葉の上で蛹化します。
なお、この科にはLiogma、Diogma、Triogmaなどの属がありますが、これらの幼虫はすべてあるいは大部分がジャゴケなど苔類を食餌植物にしており、概形も色彩もこれらの苔に類似しています。
ガガンボ類ですか、予想外でした!
飼育が可能ということで、週末などに同所で見かければ採集してみようかと思います。
ご教示、どうもありがとうございました。
昨日の夕方頃、同所で蛹が確認できました。
採集して、成虫がどのようなものか確認したかったのですが、
蛹のついていた葉ごと持ち帰ろうと茎を引っ張ったら弾みで
落下して下草に紛れてしまいました、残念です。
蛹の形状や蛹化状況からほとんど間違いなくCylindrotomaの1種でしょう。落ちてしまったとのこと、多分周囲を探せば、他にも見つかると思います。成虫を羽化させれば、ガガンボ類の専門家の達磨先生が同定をしてくれるのでは。
蛹になった状態では葉を茎ごととる必要はもうないでしょう。蛹の周辺の部分をハサミなどで大雑把に切って、なるべく乾燥しないように、蓋にちいさな穴(直径2-3 mmを2,3個)をあけたタッパーなどに収容して持ち帰って、そのまま日光の当らない場所で保管すれべ良いと思います。羽化の際にものにぶら下がって、脚や翅を伸ばすので、そのような空間が必要です。