こんにちわ、かつてカマバエで書き込みを一度したことがある赤塚カケスといいます。
ハエの初心者です(昆虫学等の専門的な教育を受けたことはありません。一応理系ですが力学系の工学出身)。 最近、ハエ目に非常に興味を持つようになりました。ハエやアブの姿を見ていると魅力的な姿かたちをしたものがたくさんあることに気がつき、もっとハエたちのことを知りたくなりました。また、ハエの衛生に与える影響についても気になり、この観点から解説した本を探しています。 というわけで、ハエに関する本を探していますが適当な本が見つかりません。 教えていただければ幸いです。主として イ)ハエの生態、 ロ)衛生的な問題をどのようにして引き起こすのか、 ハ)ハエの美しい写真やスケッチなどが集まられた本 を探しています。 すでに集めた本は 1.日本動物百科10巻(昆虫3) 2.ハエ学 篠永哲ほか著 3.図説 ハエ全書 4.ハエ 人と蠅の関係を追う 篠永哲著 5.Fly by Steven Connor 6.The Natural History of Flies by Harold Oldroyd(アマゾンで注文中) などです。 また「中国蠅類」や「日本のイエバエ科」などは上記の要求を満たす本でしょうか?(それとも分類に欠かせない本ということで、生態等については記述はあまりないのでしょうか?) なお、虫を殺すことは忍びないので(タイで生活した経験があり、タイ仏教での在家の五戒(殺すな、嘘つくな、盗むな、酒を飲むな、淫らなことをするな)を「なるべく」守るようにしています)、双眼鏡での観察や写真を撮る、死んだ虫を探して実体顕微鏡で見て楽しむというのが現状でこれらの楽しみ方を補助できる知識を求めて本を求めています。
すみません、間違えました。
日本動物百科10巻→日本動物大百科9巻(昆虫2)(平凡社) でした。
ハエの仲間(双翅目;ハエ目)に興味をもたれたとのこと,大変結構なことだと思います.この仲間については職業的研究者も少なく,また非職業的研究者や愛好者(いわゆるアマチュア)もあまり多くありません.学会,同好会も少なくて,双翅目談話会と双翅学会の二つだけです.後者もこれから体制を整えてより活発な活動を行なうという段階です.日本では双翅目の分類学的研究も大変遅れています.昆虫の研究・調査は非職業的な人々の努力に負うところが大きいので,是非ハエにたいする興味を深めてください.
ご質問ですが, "というわけで、ハエに関する本を探していますが適当な本が見つかりません。" なんでもそうですが,自然界では物の姿・形を知っておくことは,自然認識の第一歩でしょう.これまで昆虫の形態についてどの程度の知識をお持ちか存じませんが,ハエの仲間は蝶蛾や甲虫,トンボなどとくらべるとかなり変わった形態になっています.少し専門的になりますが,北隆館発行(2008年)の「新訂原色昆虫大図鑑第三巻」に双翅目の形態について基本的なところを私の解説があります.かなり高価の本ですから,双翅目(ハエ目)の部分の概説だけをどこか図書館で借り出してコピーされたらいかがでしょうか. ”また「中国蠅類」や「日本のイエバエ科」などは上記の要求を満たす本でしょうか?(それとも分類に欠かせない本ということで、生態等については記述はあまりないのでしょうか?)” 中国蝿類は概説の部分に双翅目の形態,生態等についてかなり詳しい説明がありますが,中国語ですので記載の部分と違って中国語の語学力がないと,委細には理解できないかと思います.本書の大部分は中国の双翅目の主要な科の属や種の検索表になっています. 「日本のイエバエ科」は分類の本です.英文で日本のイエバエ科の属の解説,種の検索表,種の記載などが載っているほかん,巻末には日本語で属や種の検索表が載っています.この掲示板でも時折ふれられていますが,誤植などが散見されますので,読むときには少し注意する必要があります. 衛生関係の本については,他の方がまた紹介されることと思います.The Natural History of Fliesはなかなか双翅目の一般的知識を得るにはいい本ではないかと思います.
赤塚カケス様.
マイナー昆虫なので,中々難しい問題ですね. いずれにしても,海外の書店をあたったほうが良いです. NHBS, Pensoft, Apollo books, etc. また,英語ではなくドイツ語の書籍が多いと思います. ロ)については,素木得一の衛生昆虫に色々と書いてあるかも知れません. ハ)については,Fliegen und Muckenの新版と旧版ぐらいですかね. なお,Amazon.jpでの海外のハエ類の専門書は余り期待できません. 以前は,結構普通に入手出来たのですが,ここ2年ほどは,1〜2ヶ月ぐらいすると毎回下記のようなメールが届きます. ---------------------------- 誠に申し訳ございませんが、大変残念なご報告があります。お客様のご注文内容のうち、以下の商品については入手できないことが判明いたしました。 ○○△ (著) "○△ Flies of △○○" 私どもでは、ごく最近までこの商品を入手可能なものと見込んでおりました。 この結果がわかるまでに長い時間がかかったことについても、心よりお詫びいたします。 勝手ながらお客様の注文からこの商品をキャンセルさせていただきました。 お届け先が国内の場合、この商品がキャンセルされたことにより、この商品と同一の注文番号で他にご注文いただいている商品の合計金額(税別)が一定額を下回ると、請求額に配送料が加算される場合がございます。 その場合、当サイトにて配送料の調整を行いますので、お手数ですが、下記のURLからカスタマーサービスにEメールでお問い合わせください。 Amazon.co.jp カスタマーサービス部門
三枝豊平様、茨城_市毛様
貴重な情報有難うございます。 確かに分類は基本ですね。私は鳥を見ている時期がありましたが、まずは識別が出来ないと話にならないので、昆虫でも同様ですね。ただ虫を殺さないことを基本にしているので、実体顕微鏡の下で確認することが少なく、昆虫の分類となるとちょっと・・・・となってしまうのが現状です。 英語は、日頃仕事の中でも読んでいるので自分の専門外でもさほど抵抗がありませんが、ドイツ語は学生時代に挫折したのでさっぱりです。自分の職業の専門分野でも理解不可能です。中国に双翅目関連の専門書が有るのには驚きです。 Fliegen und Mucken ドイツ語で敷居が高いですが、写真集のようなものであれば何とかなりそうです。 素木得一の衛生昆虫 これも調べてみます。 新訂原色昆虫大図鑑第三巻 これも近日中に本に当たってみます。 いま、アリにも興味を持っていますが、アリの本は比較的入手しやすく、生態等についても詳しく書いた本が手に入ります。(例えば、The Ants by Holldobler(はじめのoの上にウムラウト記号) and Wilson,The Fire Ants by Walter R. Tschinkelなど)。ハエの世界も同じ感じかなと思ったのですが、かなり事情が違うようですね。 以前、アリを観察していて、アリが白蟻を次から次と狩をしてゆく場面を見たことがあります。このとき、白蟻を捕まえたアリが、捕まえた瞬間、「やったぜ」という感じで喜んでいるように見えました。私は虫の観察に、最近は近距離が見える双眼鏡(50cmまで近寄れる仕様になっているPentaxのPapillioと言う双眼鏡の6・5倍を使用)を使っていますが、これを使うと小さなアリも表情まで分かるような気がします。双翅目は、まだこのような経験はありませんが、アリの経験から昆虫でも感情を持っているような気がします。
衛生害虫の本を入手しましたので報告します。
「日本の衛生害虫ーその生態と駆除ー」鈴木猛、緒方一喜著 新思潮社 1968年出版 今から40年以上前に出版された本ですが、私の知りたい情報がほとんどカバーされています。 このような分野の学問が「衛生昆虫」というキーワードでカバーされているのですね。
赤塚カケス様.
そういえば,ハエ-生態と防除- 文永堂という本も出ています. 著者は,ハエの専門家である篠永氏です.
国内で出版されている、現行の衛生害虫関係の図鑑として、
原色図鑑 衛生害虫と衣食住の害虫 全国農村教育協会 原色図鑑 野外の毒虫と不快な虫 全国農村教育協会 新版 日本の有害節足動物 東海大学出版会 があります。 どれも、衛生害虫の入門書という位置づけで、ハエに限らず主要な衛生害虫が鮮明な写真とともに掲載されています。厳密な種の同定には向かないかな?と思いますが、お探しになっている本の趣旨には合っていると思います。なお、日本の有害節足動物は定価15,000円+税と高いので、可能なら図書館等で実物を見てから購入するかどうか検討された方がよいでしょう。
茨城_市毛様、猫又様
ハエの本の情報有難うございます。 ハエ-生態と防除- 文永堂 は古本のサイトを当たって見たところ2万円以上の値段がついていました。中身を見ないで買うにはちょっと高くて手が・・・・。図書館で探してみることにします。 新版 日本の有害節足動物 東海大学出版会 は本日、本屋で確認してきました。写真もすばらしいのですが、イラストが見ほれるほど美しくて直ぐにでも購入したくなりました。資金が溜まったら最優先で購入するリストに入れたいと思います。 アマゾンに注文を出していた、 The Natural History of Flies by Harold Oldroyd 先ほど自宅に配達されて来ました。1964年初版の本です。 思っていたよりもサイズがコンパクトでした。まだ手元に来て1時間もたっていないので、中身をお知らせ出来ませんが、面白そうです。じっくり読み込んでみます。 なお、アマゾンは今、洋書が値段が大きく下がっています。この本の注文を出した時点では約3千円したのですが、本日昼間確認すると約2千円になっていました。先月購入したアリの本(洋書)も同様で、数日で数千円値段が安くなりました。洋書は円高の今がチャンスかもしれません。 |
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