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一寸のハエにも五分の大和魂・改
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道東海岸のMelangyna 投稿者:pakenya 投稿日:2008/08/27(Wed) 16:34:38 No.4810  引用 
こんにちは

北海道東部、十勝海岸の湧洞沼原生花園で6月下旬にオオハナウドに飛来していたMelangynaが同定できなくて困っています。

腹部の斑紋は側縁まで達しておらず、小楯板は黄色くて先が縮れた黒色長毛とやや短い黄色毛で覆われています。前中脚脛節は黄色で、太い暗色の輪を持ちます。


Re: 道東海岸のMelangyna 投稿者: 投稿日:2008/08/27(Wed) 16:43:19 No.4811  引用 
複眼は全く無毛、顔の黒色中条は顔幅の1/5と狭く触角下部で途切れます。半月は下部が黄色く上部は黒色です。

札幌の昆虫を参照すると、ハラボソムツモンホソヒラタアブの記述が近いようですが、小楯板の毛の色と半月の色が一致しません。

「極東ロシア」で検索すると、key11にたどり着き、翅の第2基室の微毛を見ると基部前方が広く無毛域となっているので、M. umbellatarumに確定!っていうことになってしまいます。
でも、この種は国内からは記録されていません。

このヒラタアブは、M. umbellatarumでいいのでしょうか?


Re: 道東海岸のMelangyna 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2008/08/27(Wed) 18:28:07 No.4812 ホームページ  引用 
pakenya様.

国後まで分布している種類は,かなり高い確率で北海道に分布していると思います.逆に,樺太や北方4島に分布していない種類がいきなり北海道で記録される確立は非常に低いと思います.

さて,写真のハナアブはかなりM. umbellatarumに近いと思います.
全脚の色彩を教えて下さい.

P.S. Melangynaはまだまだ増えます.

Re: 道東海岸のMelangyna 投稿者:pakenya 投稿日:2008/08/28(Thu) 11:43:48 No.4815  引用 
市毛様、いつもお世話になります。

やはりM. umbellatarumの可能性アリなんですね。

足の色が分る側面の画像を添付します。
後脚は膝部を除く全体が黒色、前中脚は基節から腿節基部までが黒く、脛節は黄色で明瞭な暗色の環を持ちます。


Re: 道東海岸のMelangyna 投稿者:pakenya 投稿日:2008/08/28(Thu) 12:13:05 No.4816  引用 
続いてGeni側面の画像です。

Hippa(1968)のM. umbellatarumの図と比較すると、lingula先端部が強く波を打つことが気になりますが、thecaやsurstylusの形、tubus先端の形などは類似しているように見えます。

Hippaの検討したFinlandの標本では、腹部第4背板のスポットはextending narrowly over side-marginsとなっていますが、この標本では側縁に達していません。が、色彩はこれだけの広域分布種であれば相当な変異があるだろうと思います。


・・もしや・・new to Japanですか?

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