双翅目(ハエ目)の同定には翅脈がきちんと見えるということが必須になります。(これがわからないとほとんどの場合、科ですら判定できません。斜めのアングルでは写真としての写りは格好が良いのですが、同定に必要な翅脈や小盾板の下の部分がわかりません。またそこが写っていても、科によって外見が似ている種が多いグループもあり、♂交尾器を引き出さないと種までの同定ができない場合も、ものすごく多いのが現状です。)
ハエ男様、どうもありがとうございます。
情報足らずな同定依頼、済みませんでした。余り見たことがないくらい大きなハエだったもので安易に考えておりました。
私がこのとき撮った写真を他にも並べてみます。
もっとも判りやすいものでも翅脈がはっきり写っているとはいえないのですが、一応載せてみます。また顔などは役に立たないかも知れませんが・・・・。
こんどは顔の方です。
正面に近い顔です。
ここまでで私が撮った画像の全てです。
「〜の仲間」というのまででも判れば、幸いです。
一応翅脈から見てみますとヤドリバエ科のハエなのではないかと推察します。ヤドリバエ科は種類数も多く、外見が似通った種も多く、同定のための資料がほとんど出回っていないグループなので、種までの画像同定はきわめて難しいというのが現状です。
ハエ男様、どうもありがとうございました。
余り写りがいいとは言えない角度からの翅脈で、恐縮でした。
以降このようなお願いをする際は、もう少し翅脈や小楯板の写りに気をつけます。
素人の私など既に記載されている種が多いのかと勝手に思い込んでいましたが、過去ログなどを拝見するにまだ未開拓の部分が多いのですね。人間に直接関係しない小さな虫たちが如何に疎かにされてきたかを思い知りました。
日本の双翅目の現状がこうなならば、他の国はどうなっているのでしょう? 発展途上国は言うに及ばず、欧米先進国などの現状も気になります。
あ、でもこのハエ、大きかったですよ(笑)。