pakenya様.
確かに,ヒロオビに近い斑紋ですね.
ところで,翅片(alula)の微毛の状態と,腹部第3-4腹板の黒色斑の大きさはどうなっていますか?
腹部斑紋の変異が大きいため,同定が難しいグループですので,斑紋以外の識別点をしっかり確認してください.
P.S. ヒロオビは,岩手県と北海道で数個体採れています.
写真を良く見たら,♀ですね.
そうすると,alulaと額の微毛の確認が必要です.
市毛様、いつもお世話になります。
この個体の特徴ですが、翅のalulaは全面黒色微毛に覆われています。翅はほぼ全体同様の微毛に覆われますが、brやbmの前縁には細く無毛域があります。
第2腹板は無班、第3腹板は横長の黒斑が中央にあり、第4腹板には三角形の小さめの班が中央にあります。
額は添付画像のとおりで、前半は黄色く後半は黒く、ともに微粉を欠いています。前半の中央から前側は無毛ですが、ほかは黒色細毛に覆われています。
以上のように、はなあぶ20号に記載された岩手産の個体の特徴と、斑紋以外は一致しています。斑紋にはずいぶん個体差があるようですから、変異の範疇と考えています。
是非、オスも採集したいです。