翅の膜の部分に毛(macrotrichia)が生えていますか?
達磨さん、コメントありがとうございます。
翅の膜の毛(macrotrichia)を確認しましたところ、キノコバエの翅のような感じに、細かい微毛が全面にありました。
これの情報で、多少 前に進みますでしょうか?
念のため、画像もつけます。画像では、SCとRのあたりの横脈が見えなくて、誤解されやすいかと思い、当初は添付しませんでした。
もう一つ、前回の手書きの図で、h脈が書いてありませんでした。根元の方の図簡略化したので、頭から抜けたようです。
以上、宜しくお願い申し上げます。
C室(CとScの間)に普通みられない横脈があることと
sc-r横脈の位置がちょっと腑に落ちないのですが、
翅の膜全体に毛が生えているということであれば
Ormosia (Oreophila)亜属(ヒメガガンボ科)に
分類されると思います。
横から割り込み.
翅面に毛が生えているということですが,キノコバエの場合にはMycetophilaやEpicyptaなどではmicrotrichiaだけです.達磨さんの言っている毛は多分macrotrichiaなのでしょうが,これはキノコバエでもLeptomorphusやNeurateliaのような属にしか生えていません.Macrotrichiaはソケットから生じていて,強く触ると抜けます.
二人の間で翅面に生えている毛に誤解があると正しい同定ができないかと,でしゃばり老爺心から.
アノニモミイア様、達磨様。
ご教示ありがとうございました。
翅面の毛は、アノニモミイア様のご指摘の通り、私が『ある』としたのはmicrotrichiaで、macrotrichiaではないと思います。
macrotrichiaは無い、と思います。
・・・ということは、ヒメガガンボ科ではないのでしょうか?
この種は、春にいたガガンボで、当時はいくつもいましたが、地味なので1頭しか採りませんでした。
今年はいくつか採って、複数比較してみます。
引き続き、宜しくお願い致します。
アノニモミイア様、ご指摘ありがとうございます。仰るように翅の膜にmacrotrichiaがあるのとないので同定結果が変わってきます。
図をご覧ください。全面に毛が生えているのがOrmosia (Oreophila)、ないほうがHesperoconopaです。毛を取ってしまうと翅脈はよく似ていることが分かります。
Hesperoconopaは北米に何種かいて、日本から未記録です。千島列島にいることが分かっていますし、遠く飛んでインドにも分布していますから、記録がないだけで、ずっといるのでしょう。
いずれにしてもヒメガガンボ科です。
達磨様
疑問点としてご指摘いただいていました『C室(CとScの間)に普通みられない横脈がある』点ですが、右翅にはありますが、左翅には無いことに気づきました。
変異のようです。
今年の追加採集で、どちらが正常か 確認いたします。
以上、取り急ぎ ご連絡まで。