交尾の場面にも時々出会います。
が、このペアはなんか変?。よく見ると片方が半ば砂に埋まったような状態で死んでました。
おそらく、合体して地表に止まったときに、下からアリジゴク(すりばちを作らないタイプ)にやられてしまったのだろうと思います。
面白い生態記事ですが反応がないので,一言.と言っても少し長くなりますが.
以前ブータンのトンサというゾン(城)がある集落で採集していたときに,岩肌に静止しているウラナミジャノメ属の1種がいました.採集しようとネットを振ったのですが飛び立ちませんでした.それで,さらにもう一度振っても飛ばないので,羽化直後かなにかと不審に思って近づいてみましたが,飛びません.それで手づかみしたのですが,これがスット簡単には取れません.なぜかとますます不審に思ってよく見ましたら,アリジゴクの1種にしっかり噛み付かれていたものでした.このアリジゴクはその後飼育した結果,日本にもいるコマダラウスバカゲロウの近縁種でした.これら2種は,地衣類などの生えた岩壁上のわずかの窪みに背面が扁平の体をうずめるようにして,しかも背面には地衣類をまぶしたカムフラージュをしていて待ち伏せをしています.
今回の交尾の写真と,その原因の推測を読ませていただいて,上記を思い出しました.世の中どこにどんな敵がいるか,油断禁物というところでしょうか.(コモンをコマダラに訂正しました)
アノニモミイアさん、貴重な体験談をありがとうございます。
岩肌にチョウが貼り付いていたら驚きますね!。コマダラウスバカゲロウは写真でしか見たことがありませんが、見た目は岩肌に溶け込んでしまっていて、よほど注意して観察しないと見過ごしてしまうだろうなと思います。
さて、死因の推測には根拠がありまして、Lasiopogon sp.を観察した直後、同様の環境でジュウジナガカメムシが砂上に磔になっていたのを観察しています。指でつついても動かないので下の砂ごと手ですくい上げたところ、アリジゴクが姿を現しました。というわけで、たぶんこれが原因だろうなと考えた次第です。
件のアリジゴクは正確な同定はしないままリリースしてきてしまいましたが、以前からこのエリアで見かけているコカスリウスバカゲロウの幼虫と思われます。
コカスリウスバカゲロウのアリジゴクは、砂の表面に大あごの先だけ見える状態で待ち伏せしています。また砂の上をかなりのスピードで前向きに歩きます。初めて見たときは、砂地を何か妙なものが歩いているのを見つけ、追いかけて捕まえてみたら、アリジゴクだったので大変驚きました。後ろに下がる時は、他のすりばちを作るアリジゴク同様ゆっくり進みます。
おっと・・・画像を付け忘れましたm(_ _)m。