本種はRhamphomyia (Eorhamphomyia) grammoptera Frey, 1922の雄です.本種はカムチャツカとバイカルの材料で記載されたもので,日本では北海道から中部地方の山地から高山帯に棲息し,また中国地方西部の冷温帯にも飛び地状に分布しています.朝鮮半島から沿海州にも広く分布しています. 本種は雄交尾器の形状(太く先端が膨大したphallusや尾角葉の構造)や後腿節の刺毛分布状態がAlpinomyia亜属に類似しており,最終的にはこの亜属に含めるべき種です.Alpinomyia亜属は多数の種が欧州アルプスで分化しており,小数の種が欧州のほかの地域にも生息しています.
雄交尾器の特徴のほかに,翅の翅脈に沿ってかなり暗化することも識別しやすい特徴です.
アノニモミイア 様、毎回詳細なコメントありがとうございます。
この種類は、亜属も良くわからず難儀しておりました。 引き続きオドリバエについて、よろしくお願い致します。 |
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