胸背に黒条がしっかり見えるやつで、翅の紋がこれだけ幅広く翅端まで達してるので、クサギハマダラミバエのように思えます。(紋だけで見るとタンポポハマダラやタラノキハマダラにより似てるの感じなのですが、胸背の黒条は両種とも発達しないか、かなり黒っぽくなると文献に明記されてるので、クサギハマダラとしました。)
参考文献:市田忠夫 安直同定 絵合わせ日本本土のミバエ、1998 双翅目談話会第三回総会資料 市田忠夫 青森県のミバエ科、1994、 Celastrina 29 p.45-68
ハエ男様
コメントをいただきありがとうございました。 タラノキハマダラというのは気になりますね。写真のミバエが止まっている葉はまさにそのタラノキの葉です。 クサギハマダラミバエをYahooで検索したら1件だけ写真がありました。翅の黒帯は似ていますが、翅の先端のほうで後の縁の方に鋭角的に区切ったように黒い部分が塗り分けられているのに対して、私の撮影したものは、なだらかに塗り分けられています。この点で「紋はタンポポハマダラやタラノキハマダラに似ている感じ」と書かれたのだと思います。検索した画像では、腹部の節の部分の色が薄く横縞模様に見えましたが、タラノキハマダラの腹部はどうでしょうか?検索した範囲ではタラノキハマダラの画像は見つけられませんでした。
前記の文献「青森〜」の方にでてる写真で見ると画像のはほぼクサギハマダラに一致します。(胸部を拡大してみると4本の線が見えます)
翅の模様は意外と変異があって、その中でも特に安定した形質の部分を同定時には見ることになります。(見る部分を参考資料には書いてあるのです・・) 今回の場合、翅の模様もさることながら胸部の色彩、模様が重要な識別点であるとなっていて、タンポポ〜やタラノキ〜は胸部にそのようなすじはありませんでしたので、クサギとしました。
識別のポイントは、翅の黒帯と胸部の4本の黒い線があるということですね。ご丁寧な解説、ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。
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