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以前から思っているのだが、写真のようなハエはどうやって飛んでいるのだろうか? このアタマアブもホバリングしていたのを採ったもので、毒ビンに入れた直後は体色も黒く、翅もしっかりしていたのに、いざ標本にしようと冷蔵庫から出してみると、残念でしたとばかりにヘナヘナになっている。 飛べるのだから、体は十分硬化しているはずなのだが・・・ 体色は、亜硫酸ガスによる脱色でしょうか?
昆虫って、テネラルでも意外に飛べるものがいるんですよね。例えばタイリクウチワヤンマなんて、羽化直後のまっ黄色の段階で、水辺から森林に向かって飛び込んでいったりしますし、カゲロウなんかも水面で羽化してそのまま飛翔を始めたりしますよね。というのは、昆虫の翅は体液の水圧が内側からかかっていて、その張力でピンとしているからなんです。死ぬとその圧力がなくなるからへなへなしてしまいます。また、亜硫酸ガスで脱色するのも、テネラルの特徴ですね。
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