Fさん、ようこそです。今後ともよろしくおねがいします〜〜。
さて、結論から言えば、ハチモドキバエ類であることは間違いないと思いますが、現在の所、不明種とせざるを得ません。
九大目録ではハチモドキバエと付く昆虫は、以下の3種が出ています。
Adapsila fusca フトハチモドキバエ
Campylocera thoracalis コマダラハチモドキバエ
Paradapsilia trinotata ミツモンハチモドキバエ
またその外の記述としては京都府RDBのオオハチモドキバエ Adapsilia luteola の記述があります。
これらのうちフトハチモドキバエとオオハチモドキバエは同属の近縁種ですが、画像の個体とは体の太さが全く異なるように見えるので、候補から除外して良いと思います。(上記2種は翅の後半に褐色紋Or帯があります。)
体型としてはミツモンハチモドキバエに近いように思いますが、ミツモン〜の方は胸部にこのような紋はありません。
残るはコマダラハチモドキバエということになるのですが、北隆館の大図鑑に記述がありますが、胸部についての記述は合致しています。また翅の紋についても記述とあってるように思います。しかし、図鑑の画像と比べると体型がかなり細いですし、今回の画像では翅の紋が今ひとつはっきり確認しきれないので、私はデガシラバエ科の一種とせざるを得ないと思います。(本当にコマダラハチモドキバエならばすごく貴重な画像だと思います。)標本があれば再検討できるのですが・・・
ハエ男さま
丁寧な御返事、ありがとうございます。
いろいろお調べいただき恐縮です。
>ハチモドキバエ類である
>デガシラバエ科の一種とせざるを得ない
わたしにとっては十分です。
残念ながら標本はありませんが、前面からの写真を貼ります。羽の紋はこちらの方が透けているぶん見えやすいかも知れません(フォーカスは外れていますが…)
とりあえず、コマダラハチモドキバエの可能性を疑っていたのですが、2枚目のアングルを見ると翅の紋は北隆館の大図鑑のそれとは異なっているようです。
ってことはやっぱり未記載種の可能性がありますね。
もし同じ場所、同じ時期にその場所(福岡県北部)に行かれたら注意深く探して、次回は採集して欲しいなあ・・アジア全域の種で検討する必要があるけど、新種かも・・・
全くの初心者ですが・・・ 僕もゴマダラハチもドキバエじゃないと思います。去年の夏に滋賀県朽木村で灯火に来ていたのを一匹採ったのですが、もっと腹が太く、ミバエみたいな格好をしていました。 最初はミバエと間違えて採って後から同定してもらったときにハチモドキだとわかってちょっとびっくりでした(^^;)
その後、埼玉県昆虫誌を見ていたらコマダラハチモドキバエの写真が出ていたのですが、Fさん投稿の個体とは別物ですね。また、「ハナアブNo.11」を見ていたらイボハチモドキバエAdapsilia verrucier(和名新称)というのがありましたが、これも脚の色や腹部の形状が違うようです。
また埼玉昆虫誌には、まだ他にも新種追加の可能性があると出ていましたので、ぜひ・・・探してくださりませ・・・
茨城@市毛さんより韓国のデガシラバエの文献をいただきまして見てみたらおどろきました。あるじゃないですか・・これそっくりですよ。
Eupyrgota tigrinaっていう種類なんですが、和名は当然まだありません。
まあ、画像だけでは厳密に確定できませんが、少なくともEupygrota属であることは間違いなさそうです。
教訓・・・韓国の文献もチェックせねばいかんなあ・・勉強不足でした。
ハエ男さま
ゆーちゃんさま
ごぶさたしている間も、いろいろ書き込んでいただきありがとうございます。
韓国産のものとそっくりというのは驚きました…
撮影場所はわたしの職場のベランダ(のようなところ)なので、気をつけていましたが、再見できないままです。
代わりに見つけたのが写真のもので、フトハチモドキバエで良いでしょうか。最初に投稿したものは、太さ・翅もそうですが体長も一回り小さく、イメージがまったく違いました。
Fさん>これはフトハチモドキバエで良い様に思います。
ただ、今回の韓国の文献ではこのフトハチモドキバエに近縁なのが結構あったので、良く見ないと同定は難しいなあと感じました。(ハエの仲間は翅があって飛べる物が多いので、大陸や韓国との共通の種も多いのです。もちろん固有の種もいろいろありますけど・・)