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こんにちは. Hamaxiaの投稿をしたときに言及した正体不明の緑色のヤドリバエです. (後小盾板の隆起があるので,ヤドリバエ科なのではないかと思っているのですが,もしファミリーの時点で間違えていたらすみません,ご指摘ください.) 緑色のヤドリバエとはいっても,有名なJanthinomyiaやChrysosomopsisほど強い光沢ではなく,何か渋い雰囲気があります.大分県の方が送ってくださった標本ですが,翅がくるまっていたり,胸部・腹部の毛が多数脱落しており,残念ながら状態は好ましくないです.
特徴としては,(1)身体が緑色の金属光沢を持つ (2)触角刺毛は無毛 (3)outer vertical setaeを欠如 (4)触角が頬より短い (5)側顔は全長にわたって被毛 (6)顔面の形状が独特 (7)口器が極めて短い(palpusもない?) (8)presutural acを欠く (9)腹部背面に剛毛が一切ない?(軟毛のソケットしか見当たらない) (10)r4+5室はpetioleを持つ (11)M脈屈曲部はr-m脈の2倍以上の長さの小枝を持つ などが挙げられます.このうち(1)と(4)の2つの特徴だけで,すでにMosch webで該当属なしとなります.他の形態も非常に珍奇です. 未知属や未記載属の可能性もあるのでは,と考えているのですが如何でしょうか? 今夏の談話会の同定会で大宮さんが持ってきていらっしゃった謎の緑色ヤドリバエと,もしかして同じものでしょうか?あのとき、私は一瞬見ただけだったので、全く覚えていません… 2024.06.16. 大分県.
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