しばらくどなたからも返信がないので,この仲間については詳しくありませんが一言。
写真が大変不鮮明で主要な分類形質がほとんど写っていないので,判断材料が稀薄です。
少なくともOdiniidaeトゲアシモグリバエ科ではないでしょう。同科にはpresutural dorosocentral bristleがあるのですが,どうもそれは写っていないようです。また,3対の額眼縁剛毛があり,前端の対はやや内側を向きます。これらの形質も画像では全く見えません。画像のコントラストが強すぎて,刺毛などがほとんどとんでしまっていますね。
Lauxaniidaeシマバエ科のような印象ですが,この科の主要形質である,2対の後傾額眼縁剛毛,脛節先端背面の1剛毛などが画像ではほとんど確認できません。これらの形質について標本で調べてみたらどうですか。
Itomyiaは画像のようなシマバエとは概観が全く異なります。
いい画像が撮れないのでしたら,科の検索表を調べた時の主要形質についての観察結果を示されたら参考になるでしょう。
その内,この仲間などに詳しい方が,写真の外観だけでコメントしてくれるといいですね。
アノニモミイア様
ご返信ありがとうございました。
再度撮影を試みましたが、デジカメが古くなったせいかモニターの移りが悪く、うまくピントの合った写真が撮れませんでした。
北隆館の図鑑の検索表を見る限り、まず無弁翅類で83まで行き、それから、口吻は短い、単眼がある、複眼に眼柄はない、触角刺毛が発達する、後付節第1節は発達しない、翅のSc脈は完全で直角に曲がらない、体は細長くない、触角梗節先端は突出しない、翅の前縁脈に切目がない、で95まで来て、ツヤホソバエ、フトモモホソバエ、ヨロイバエとは明らかに違い、Cu融合脈は短いので、結局シマバエ科ということになりました。
翅の斑紋が独特なので分かりやすいかと思ったのですが、どうも簡単に手に入る文献ではわからなさそうです。
専門の方はご高齢で同定依頼も難しそうですので、中国かロシアの文献を探してみようかと思います。
ありがとうございました。
参考にLauxanidaeと思われるネパールの標本の画像を貼っておきます。Traginopsカトウトゲアシモグリバエのように頭頂部が盛り上がっているのが平行現象のようにみえます。
アノニモミイア様
少し調べてみましたが、ロシアや中国だけではなく、東南アジアの方も調べる必要がありそうですね。
とりあえず、旧世界の属の分類に関する文献をネット上で見つけたので、それを足掛かりに何とか時間がある時に調べてみたいと思います。
ありがとうございました。