バグリッチさん。写真のオドリバエはEmpis属Planempis亜属のitoiana群の1種です。広い意味ではsyusiroianaなどを含む群に分類できます。
E. itoianaには数種近似種がありまして、写真の種はその一つです。台湾のE. hyalogyeにやや近い未記載種で、この群の再検討の際に記載するつもりです。
私は関東の標本を持たないので何とも言えませんが、最も近いものは北海道から青森にかけて分布している種です。これについては、Ooyagiさんの「北のフィールドノート」のブログでEmpisと検索すると、イトウサケオオドリバエの近似種としていろいろな生態画像が見られます。たぶんあなたの種はこれか、これに酷似した種と思います。
このグループの図をFreyの論文から引用して添付しましあので、参考にしてください。
三枝先生
画像につきましてご教示いただき、ありがとうございます。
早速、ご紹介いただきましたHP(Ooyagiさんの「北のフィールドノート」)でイトウサケオオドリバエの近似種の画像を拝見いたしました。
確かに画像の種と良く似ています。
生きている時の色彩は、一段ときれいですね。
Freyの論文から引用の図も大変参考になります。
今回の種は未記載種と位置づけ、未同定種とさせていただきます。
沢山の教示をいただき ありがとうございました。
3月25日の私の書き込みは、読み返しをしなかったために、誤字などありましたので、修正しておきました。