尾角です。
第五腹板です。
R1脈です。
R4+5脈のほうはピントが外れていますが、合わせると、この倍率で刺毛が確認できました。
生態写真です。
大宮様.
確かに,Heteronychia属のような交尾器ですね.
あまり採れない種類のようで,私は現物を見たことはありません.さんごさんやハエ男さんが出てこないと難しいと思います.
それにしても,原記載と再記載の図でこんなに変わっているのは困りますね.paramerも大分違いますし,outer forcepも三角形から四角に変わってます(^_^;)
写真のthecaが曲がっているのは,乾燥時の変形ですかね.
極東の昆虫で見ると,こんな感じに曲がるのはH. violovitshiだけですが,inner forcepsの形状が異なります.
市毛様
ご返答ありがとうございます。
>確かに,Heteronychia属のような交尾器ですね.
同意していただけて、少しほっとしています。
>あまり採れない種類のようで,私は現物を見たことはありません.さんごさんやハエ男さんが出てこないと難しいと思います.
ニクバエは交尾器を見れば何とかなると簡単に考えたのが甘かったです。
でも珍しいものが採れたと考えると、うれしいです。
他の方のコメントも待ちたいと思います。
>写真のthecaが曲がっているのは,乾燥時の変形ですかね.
変形については、二度触ったためかもしれません。
実は、標本にして半年以上たってから、正露丸で軟化させています。
最初死んだ時には、尾角の股の間から飛び出る形で挟まっていました。
そのままの状態で針に引っ掛けて開くことしかできなかったので、そのまま固まりました。
だいぶぼけていますが、その時の写真です。
後で柔らかくできることを知ったので、軟化させてから外したのですが、
今思えば無理に力を入れたので曲がったのかもしれません。説明不足でした。
他の文献も見ていただいて、ありがとうございました。
大宮様
市毛@茨城様
こんばんは.
このグループはサタニクバエしか標本をもっていませんので,適切なコメントができません.申し訳ないです.
私の乏しい手持ち資料からも,ニホンクロニクバエ以外の種でしっくりくるものはほかにないように思いますが,おっしゃるように図からの絵合わせには限界があると思います.模式標本にアクセスできるといいのですが・・・・
しかし,市毛@茨城さんのお手持ちの資料(日本で最強?)でもほかに類似の種がないようですし,既知の日本産4種のうち本種以外のものとは明らかにことなりますので,記載の細かい記述と明らかに矛盾する点がないのでしたら,専門家でない私たちに取れる手段としては,「ニホンクロニクバエ」として記録しておき,同定の根拠として先の2論文をあげておき,標本を保管しておいて,後で新種が記載されたときに思い出して再検討するということで,先に進んで行ってもよいのではないかとも思います(甘いですかね).
この領域は情報がなかなか増えませんので,それもありかな,と思ったりしています(開き直りですかね).
交尾器は個体差もあり,標本の処理状態でも変化します.見る角度によっても相当に異なってみえることがありあす.テネラルでは乾燥時にかなり収縮することすらあります.
市毛@茨城さんが言われたように,本種は相当にめずらしい種類のようですので,たくさんの標本を比較検討するのはまず不可能でしょう.
ということで,結論「ニホンクロニクバエ,ただし交尾器に原記載とは微妙な差があり未記載種の可能性もある」ということでどうでしょうか
コメントすることがないのでよけいなことばかり言いました.
参考にならないですね.すみません.
ハエ男様,ヘルプよろしくお願いします.
さんご様
現状と対処法を丁寧に説明して下さり、ありがとうございます。
珍しいと喜ぶと同時に、大変なものを採ってしまったようです。
僕が今しなくてはいけないのは、きちんと記載の細かい記述と照らし合わせることですね。
始めからそうしなさいと言われてしまいそうですが。
真剣に読むと意味が分からないところが出てくると思います。
また尋ねさせていただこうと思います。
皆様のお手を煩わせてしまいますが、よろしくお願いします。
細かな記述を読んでみました。実際に当てはめようとすると、なかなか難しいものだと思いました。
色、長さ、幅なども、文章では明確ですが、判断に困ることがあります。
acや脚の剛毛などの一見分かりやすそうな所でも、二つの論文で違っていましたが、
このあたりは再記載のほうがよくあてはまると思いました。脛節で各方向の毛が一致すると、達成感があります。
少しだけ分からなかったところをお尋ねできたらと思います。
再記載のほうの頭部の記述ですが、acocというのは付属単眼剛毛だと思ったのですが、
pooc、pocと、いろいろ出てきて分からなくなりました。頭頂剛毛のあとにoccというのも出てきます。
また、胸部の最後の、ppとpstも分かりませんでした。
原記載の中脚で、alというのが出てきます。lateralのlを当てはめてみても意味が分からなくなります。
何の略なのかだけでも教えていただけたらと思います。
ごく基本的なことの質問になってしまっていると思いますが、よろしくお願いします。
大宮様.
私もハエを調べ始めて,各部名称や剛毛の省略が著者や時代によってまちまちなのには泣かされています.
Fauna Japonica以降の有弁類の論文は殆ど読んでいないのですが,今回のはかなり違っていますね.
Fauna Japonicaでは,脚部の剛毛の位置としてanterolateral surfaceという表現を使っています.恐らく,これがalでしょう.
胸背のppやpstは,propleuronやprosternumですかね.楯板の剛毛は全部出ているので,側部から見る剛毛のようですがはっきりしません.
頭部のpocはpostocellar or postvertical bristlesと Kurahashi, 1970(Miltogramminae)で解説されてます.
その他の物も,色々と文献を読んでくと解ると思います.
茨城@市毛様
各部名称を教えていただき、他の文献も教えてくださり、ありがとうございます。
表記がまちまちでも、根気強く調べようと思いました。
これからいろいろと文献を読んで覚えていきたいと思います。
今回の採集場所は時々行く所なので、気にかけて採集するようにすれば、追加個体が得られるかもしれません。
そんなに簡単ではないとはおもいますが。
もしまた採れたらご報告いたします。ありがとうございました。
茨城@市毛様
ご解説をいただきまして,ありがとうございます.略語がわからずコメントに窮しておりました.いつも勉強になります.今後とも,よろしくお願いいたします.
大宮様
たしかにこの報告は,見慣れない略語が多くて特に難解ですね.
私が偉そうなことを言ったためにずいぶん悩まれたことと思います.ご迷惑をおかけしました.すみません.
それにしてもめずらしい種の画像をみることができてとてもありがたいです.今後一緒に楽しみましょう.ニクバエは楽しいですよ!
さんご様
お気遣いありがとうございます。
本来は隅から隅まで読むのが正道だと思いつつも、絵合わせで済ませてしまっていました。
今回投稿してコメントをいただけたので、きちんと読み直すよう励まされました。ありがとうございました。
画像のほうは喜んでいただけて光栄です。
交尾器を見て調べるというのは、この掲示板を見て初めて知りました。
真似をしてやってみたところ、今までニクバエ類としか分からなかったのが区別でき、面白いと思いました。
これから少しづつ採っていくと思います。
また投稿させていただいた時には、よろしくお願いします。