頭部。
横から。
Nostima versifronsの記載によくあいますね。私も以前いくつかの場所で採集したことがありますが、すぐには標本が出てこないので、同定には確信はありません。触角の第3節が上下で色分けされていて、中胸の後半部が光沢がない黒色、脚も大部分が黄褐色です。大変小型で、可愛らしいミギワバエです。どなたかミギワバエ科にお詳しい方から更にレスポンスがあると思います。
こんにちは。
アノニモミイアさんに賛成意見です。
私は、Nostima pictaしか採ったことはありませんが、ビロード状の小楯板は共通で、印象的です。
あとは、細部を調べれば、確定できると思います。
アノニモミイアさん バグリッチさん こんばんは。
早速のコメントありがとうございます。どこを、どう見るかといったポイントが勉強不足で把握出来ていませんので、非常に参考になりました。ありがとうございます。
BABA@兵庫さん。
バグリッチさんが指摘された第2の種、Nostima pictaと思われる画像を参考に3枚続けて出しておきます。
触角第3節は写真より2色によりはっきり色分けしています。中胸背板の両側に灰白色の縦条があり、写真でははっきりしませんが翅の中室横脈の部分が白っぽくなっているのが特徴です。
BABA@兵庫さん。もしまだN. versifronsに相当する個体が容易に採集できるようでしたら、数頭採集してお送りいただけないでしょうか。湿った土の場所にいます。本州の材料をもたないので、よろしくお願いします。Aclerisさんにお尋ねになれば私の住所はわかるかと思います。
背側面です。
背面です。中胸背板の両側にある灰白色条が特徴です。
アノニモミイアさんこんばんは。
Nostima pictaの画像および詳細な解説ありがとうございます。良い勉強になります。日頃、生体の写真ばかりで採集の経験が全く無く(吸虫管はありますが)採集した後の処理の仕方、または紹介したサイトがあれば、御教え頂けないでしょうか。発見できましたら、それらに従い採集しようと思います。
小型のハエやハチは普通の吸虫管で採集しますと、引き続いて殺虫管などに移す時にしばしば逃げられてしまいます。これを避けることができる吸虫管の作り方が、「昆虫と自然」誌42巻12号32-35ページ(2007年)に、「採った虫を逃がさない吸虫管」が紹介されています。これを使って、百円均一販売店で時々売っている小型の冷却スプレー(スポーツ用nの大型スプレーでもかまいませんが携帯には不便です)で凍結死させるか、低温麻痺にして殺虫管に移すと、確実に採集できます。
しかし、今回のNostimaのような微小な双翅類は、市販の吸虫管で採集して、逃げないように吸った管口をティシューで栓をしておけば、1,2日で乾燥死してしまいます。死んでから長く放置すると体や脚が固くなって傷みやすいので、動かなくなったらすぐに柔らか目の三角紙に包んでおくだけで、双翅類の標本としては最低限の状態にすることができます。大型の双翅類は微針や志賀昆虫普及社の0-2号の針に刺した方が観察がやりやすくなります。いずれにしても三角紙標本が郵送などには適当です。
三角紙は志賀昆虫普及社で販売しているのもありますが、市販の柔らかなグラシン紙を選んで作ると双翅類には適しています。双翅類は体が軟弱なものが多いので、硬めのグラシン紙の三角紙に入れますと、はじめは体に水分があるので体型を保っていますが、乾燥するにつれて三角紙の圧力で、体がやや、ないし強く扁平に押しつぶされてしまう傾向があります。このようになっても、もちろん体の構造は十分に観察できますのでダメというわけではありません。
なお、小型の双翅類をマウントした標本とする場合は三角台紙(幅9-10mmのテープ状のケント紙から長二等辺三角形を切り取る;底辺3mm、高さ9-10mm)に木工ボンド(水で薄めて、ごく微量の中性洗剤を混ぜると界面活性がよくなって虫によく貼りつく)で貼り付け、この台紙に針を刺して標本にします。また、一片が3-4mmの正方形のケント紙片に長さ12-13mmのなるべく細い釣り糸の一端をボンドで貼り付けたものを予め作っておいて、釣り糸の先にボンドをつけてこれに小型の双翅類を貼り付け、乾いたらケント紙に針を刺して標本にすることもできます。
もし、ご連絡いただければ先ほどの吸虫管の作り方のコピーはお送りできます。
懇切丁寧に教えて頂き有り難うございます。テキスト保存致しました。とりあえず今ある吸虫管でご指示通りに、慎重に採集し、三角紙に入れダメージを受けないような状態で郵送したいと思います。それ以前に発見出来ると良いのですが(^^;;進展がありましたらAclerisより連絡先を教えてもらいメール致します。
アノニモミイアさん 雨上がりの本日、ようやく3匹採集できたと思いましたが、お示し頂きましたNostima pictaのようです。なかなか思い通りに行かないようです。
吸虫管の中で交尾しておりました。