追加の画像です。
よろしくお願い致します。
FS様.
写真のハエはヤドリバエ科の1種です.
キナコハエバエ(キナコヤドエバエ)等,前胸背に黄褐色の微粉を装う種類が多数あるので,写真だけでの同定は困難です.
茨城@市毛様
早速の返信に心より感謝申し上げます。
個体を採集しておりますので、さらなる同定にチャレンジしてみたいと思っております。
もし同定に役立つ文献などございましたらご教示いただけましたら幸いです。
たびたびのお願いでまことに恐縮ですが、どうぞよろしくお願い申し上げます。
FS
FS様.
ヤドリバエ科Tachinidaeについては,関心を持つ方は非常に多いのですが,属の検索資料を見せた時点で敬遠されてしまいがちです.
旧北区の双翅目マニュアルのTachinidaeに記されている属の検索表では,約550のcoupletで構成されています.また,日本の場合,東洋区の属も混じりますので,別に東洋区のTachinidaeの属の検索(A Taxonomic Conspectus of the Tachinidae (Diptera) of the Oriental Region)を調べないと属すらわからない場合があります.
属まで辿り着いたら,嶌先生や舘先生の論文(英語)やFlies of China(中国語)・Keys to the Insects of the Far East of Russia(ロシア語)・Die Fliegen der palearktischen Region(ドイツ語)などを当たってみて,標本が属の記載と合致するか確認した後に,記載が合致するような種類がないか調べます.
アマチュアにとっては,属まで調べるだけでもかなり根気と時間のいる作業となります.
茨城@市毛様
貴重なアドバイスをありがとうございました。
親切なご指導に心より感謝申し上げます。
ヤドリバエ科の同定がいかに困難を極めるかがわかっただけでもたいへん良い勉強になりました。
今後ともご指導どうぞよろしくお願い申し上げます。
FS
FS様.
時々見る種類なので,手元の標本で近いものを調べてみました.
前胸背が黄色いので,Eryciini族のキナコヤドエバエCarcelia(Senometopia) sp.に近い属と思っていましたが,全く別でした.
手元の標本を旧北区の検索で調べたところ,Goniini族のSericozenillia albipilaという種類になりました.Chrysozephyrus ataxus kirishimaensis キリシマミドリシジミやヒロバビロードハマキに寄生するようです.
写真を貼っておきます.
茨城@市毛様
いろいろと調べていただきありがとうございました。
種まで同定していただき感激しております。
お礼が遅くなり申し訳ございませんでした。
今後ともご指導よろしくお願い致します。
FS