同じ個体の全身像です。
ハンマー様.
恐らく,その和名で呼ばれている種類だと思います.
なお,この属の幼虫は発酵した樹液を食べて育ちます.
P.S. Ferdinandea nigrifronsはイタリア等地中海沿岸で記録されている種類で,ヨーロッパの大半の記録は疑問視されております.当然,日本にいる種類が同種となるのか難しいところです.
市毛様
いつもありがとうございます。何やらお取り込中のご様子の中、レスを頂いて恐縮です。
この種の学名については混乱がある由、過去ログも参照して了解いたしました。
とろろで、同じヤナギの樹皮に写真のような蛹がついていました。形態的、時期的にこのハナアブの蛹である可能性がありますでしょうか?
ハンマー様.
確かに,尾部の及び頭部の呼吸管などからハナアブ科の蛹である可能性が高いです.頭部が開いた様子がないので,中に成虫がいる可能性があります.下の樹皮ごとえぐり取るようにして取り外し,持ち帰って観察してみると面白い種類が出てくるかもしれません.
ハンマーさん、横レスで失礼します。Rotheray(1993) Colour guide to hoverfly larvae の p.75 からFerdinandea属について抜粋要約してみます。
「幼虫はEumerus, Cheilosia, Rhingiaの各属に似ている(添付の写真を見ると、「頭胸部が細まらず、ほぼ一様な淡褐色」と言えるように思います)。幼虫は樹皮下の狭いスペースに潜り込め、樹液中に潜む。樽型の蛹は、流れる樹液付近の樹皮下や裂け目で容易に見つかる。」とあります。
画像の蛹は、体色と形からみて Ferdinandea属の可能性は低いように思われます。羽化成虫を確認できればいいのですが、樹幹上のハナアブ類蛹で、被寄生率99%という経験がありますので、難儀な場合もありえます。
市毛様、ezo-aphid様
どうも、ありがとうございます。
次に行く時にまだあれば、採集してみます。