アーチャーン様、こんにちは。
いつも、きれいな画像を見せていただき、ありがとうございます。
さて、画像のハナアブですがシママメヒラタアブのメスです。
典型的なシマのメスの色彩でして、腹部背板3節以降に明瞭な横帯を持つのはシマです。特に末端節が黄色いノヒラの例はないようです。
また、触角の第2節が第1節より明らかに短いこと、翅の中央部に微毛microtrichiaが認められないこともシマの特徴です。
参考文献:大石久志・脇一郎,2001.シママメヒラタアブについて.はなあぶ;11:77-86.双翅目談話会.
シマは河川敷の草地に主に生息するようです。ご自宅は多摩川や野川の近くでしょうか?
pakenya様
早速の御回答有難う御座います。
シママメと云うことでかなり驚いています。
我が家は成城の駅近くにあります。野川からは約500m、仙川(川の仙川)からは約300mですが、両方とも崖下ですので、川から来たとすれば急斜面を上がってくる必要があります。しかし、以前大型種のヒゲナガカワトビケラが飛んで来たこともありますので、飛翔の出来る虫にとっては大した問題ではないかも知れません。
このシママメはまた来るかも知れませんので、今後シッカリ注意することに致します。
今後とも宜敷御指導下さい。
アーチャーン様
シママメヒラタアブは東京都未記録種なので、ぜひ標本を確保して「はなあぶ」などに投稿していただけると有り難いです。
本種は相模川の河川敷で採集したことがありますが、関東では比較的珍しい種類だと思います。ただし、兵庫県の河川の標本を同定したときにシママメヒラタアブだらけでびっくりしたことがあります。「所変われば珍品が普通種に変わる」でしょうか・・・
ケンセイ@所変わっても珍品なのが真の珍品かも
次の日(10月13日)にまたシママメが現れました。多分最初の個体と同じだと思います(理由は後述)。虫集め用に買ってきた通称カラミンサ(Calamintha sp.:シソ科)の花に留まっていましたが、かなり弱っており、時々落下しました。今日の写真は何れも、落ちる可能性の少ないコスモスの花に移して撮影したものです。
実は、話が面倒になるので前回は省略したのですが、最初のシママメは、体に纏わり付くヒトスジシマカの集団をネットで一網打尽にし、面倒なので網を丸めて押し潰した中に入っていたのです。幸いまだ生きて居たので、コスモスの花に移して撮影したのが前回の写真です。
コスモスの花が倒れてシママメは見えなくなってしまったのですが、恐らく潰した時にかなりのダメージを受けていたものと考えられます。次の日に見つけたシママメが弱っていたのは、それが正にそのダメージを受けた個体であったからではないかと思います。
撮影した写真をチェックしてから、TKMにはシママメの記録が無かったことを思い出しました(ケンセイ氏の書き込みの前です)。もう余命幾ばくもない様ですし、確保してケンセイ氏かPakenya氏に標本を送付すれば少しは御役に立てるかと思い、シャーレを持って見に行くと、何と、もう花の上には居ませんでした。ギングチバチは最近は見ていませんし、飛んで行く程の元気があったとは思われず、やはり下に落ちてスレートの上を歩き回っているのではないかと思い、周りの植木鉢をみな退けて探したのですが、残念ながら何処にも見当たりませんでした。何とも、面目ない次第です。
一応背面からの写真も出しておきます。小楯板の色が少し違って見えますが、ストロボの方向が違うせいだと思います。
真横から。基節は何れも黒く、腿節の中程に幅広い黒色の輪があります。
斜め前から。
触角の第2節が第1節より短いのが良く分かります。
沢山貼ってスミマセン > 管理人様
今日、何時も行く撮影場所(東京都世田谷区西部)に出掛けたところ、シママメと思われるハナアブがかなりの数居ました。先日は標本用を獲り逃がしたので、今日は、直ぐ家に返ってネットと毒ビンを持って来て採集してしまいました。
4頭採集し、雄と雌の両方が入っていると思ったのですが、家に帰って良く見ると全部雄でした。
私は昆虫関係の組織には入っていない為、採集報告は書けませんので、何方かへ虫体をお送りしようと思います。何方に送付すれば宜しいでしょうか?
なお、虫が小さく標本にする自信がありません。毒ビン内で死んだままの形で、ティッシュペーパーを重ねた間にでも入れて送付するつもりで居ります。
写真の方も3頭撮りましたが、それらは採集した個体とは別です。恐らく、その気になって採集すれば、20頭位は捕れるのではないかと思います。今年は異常気象で、虫の方も少しおかしいのかも知れません。
なお、場所は仙川(成城と祖師ヶ谷大蔵の間を流れる川)から150m位の所にある草地です。
アーチャーン様
>私は昆虫関係の組織には入っていない為、採集報告は書けませんので、何方かへ虫体をお送りしようと思います。何方に送付すれば宜しいでしょうか?
それでは、私のアドレス宛にメールアドレスをお知らせ下さい。折り返し送付先をお知らせします。
> なお、虫が小さく標本にする自信がありません。毒ビン内で死んだままの形で、ティッシュペーパーを重ねた間にでも入れて送付するつもりで居ります。
問題ないです。
ティッシュにくるんでフィルムケースやタッパーに入れて郵送していただければ大丈夫です。
それでは、標本が届きましたらシママメヒラタアブであることを確認した上で、来年3月に発行する予定のはなあぶ31号用の原稿を書かせていただきます。
ケンセイ@たくさんシママメヒラタアブがいる場所が東京都にもあるようですね
横浜の内陸でもまとまって採れました。本日の昼、5分ほどの採集です。
河川からは離れた農道沿いのミゾソバが密生している草地にたくさん居ました。交尾ペアもいくつもです。
案外、どこにでも居たりして・・
秋の虫かも。
pakenya様
>横浜の内陸でもまとまって採れました。本日の昼、5分ほどの採集です。
>河川からは離れた農道沿いのミゾソバが密生している草地にたくさん居ました。交尾ペアもいくつもです。
>案外、どこにでも居たりして・・
>秋の虫かも。
あらら、そうでしたか^^;;;
でも東京都未記録種なので、きちんと報告したいと思います。
ケンセイ@ツマキオオヒラタアブも秋に河川敷で採ったことがあります
訪花植物を訂正いたします。
ミゾソバ→イヌタデ です。
いわゆるアカマンマです。
どこにでもある路傍雑草です。
自宅周辺(世田谷区西部国分寺崖線より下)などでも探してみます。
土日でシママメを探してみました。
世田谷区鎌田の多摩川河川敷では、湿地のミゾソバと運動公園沿いのイヌタデに多数が訪花していました。タデ科の花が好きなようですね。ですが、丸子川沿いのシャクチリソバには居ませんでした。
勢いに乗って、八王子市内でも・・と思って長沼公園周辺へ行ってみました。が、ここでは出会えませんでした。平山丘陵がタイプロカリティーのキアシクロハナアブを探すのも兼ねていたのですが、両方空振りでした。
そういえば、ここ2年くらい南多摩の河川敷で秋の調査をしてきたのですがシママメは記録されませんでした。やはり低地が分布の中心なのかもしれません。荒川や江戸川などの河川敷にはきっといると思います。
近くにお住まいの方、見てもらえませんか(他力本願)。
こんちは。
虫の数が徐々に少なくなってきて、秋らしくなってきました。
さて、シママメは江戸川下流の河川敷や周辺の水田部にはごく普通に見られます。
始めは 『珍しい?』と思ったのですが、そうでもないようなので、あまり標本も作っていません。
あと、意外に普通なのは ルリハナアブ、モモブトハナナガコハナアブ、カルマイタマヒラタアブです。河川敷や周辺の水田には結構みられます。