横からの写真を添付します。
ガガンボ専門の達磨大師も含めてどなたからもレスポンスがないので、専門外ですが一言。
間違っているかも(多分)知れませんが、キリウジガガンボなどと同じTipula属の1種ではないでしょうか。この属には極めて多数の種があり、まだ未記載種もたくさんです。もし、Tipula属であったとしても、種にたどりつくのは容易ではないでしょう。雄交尾器の詳細な構造の研究も必要でしょうし、この個体は雌のようです。
腹端が分裂したようになっているのは、多分雌の産卵器を構成する一対の突起がどうした弾みかばらばらに分かれて離れた状態になっているのでしょう。
三枝先生ありがとうございます。
前に、市毛さんが紹介されていたCatalogue of the Craneflies of the WorldやBugGuide.Netなどを見て色々いるので驚きました。日本語のガガンボ(大蚊)もそうですが、英語のCrane Flyも、名は体をあらわすのだなと変なところで感心していました。
閑話休題
我が家の普通種のこの少し大きなガガンボですが、やはり難しいのですね。Tipula属の仲間?とさせていただきます。
腹端の形状についてもコメントをいただきありがとうございました。
yamasanae様、はじめまして。
将来はガガンボ屋を目指しているケンセイです。
日本産ガガンボ類については、「日本産水生昆虫」に成虫の属までの詳しい検索表及び代表種などが載っており、ガガンボ類に取り組む際の基本文献になると思われます。
それで、問題のガガンボですが、私もTipla属で良いと思います。ただし、♀個体なので、その先はなかなかしんどいと思います。
Tipula属は、名前がついているものが日本から100種ちょっと記録されていますが、達磨さんに聞いたところtaxaとしては400種以上認識しているとのことです。なので300種前後の未記載種か日本未記録種が存在していることになり、簡単に同定できるグループではないようです。
ケンセイさま ありがとうございます。
「日本産水生昆虫」は承知はしていたのですが、古本でも結構高いので、なかなか踏ん切りがつきません。第2版はどうなったのでしょうね。
ケンセイさまは、目指せガガンボ屋だそうですが、未開の地が広がっているようですので、ご活躍を期待しております。
yamasanae様、レスありがとうございます。
>「日本産水生昆虫」は承知はしていたのですが、古本でも結構高いので、なかなか踏ん切りがつきません。第2版はどうなったのでしょうね。
そういえば、第2版の話は最近聞きませんね。
「日本産水生昆虫」はペーパーブックにして、目別に数分冊に分けて安く販売してくれれば、非常に有用な文献になるのですが、なかなかそうもいかないようですね。
会社では、「日本産水生昆虫」を全部分解して目別にファイリングして使っています。そうすればガガンボなどの同定の際は双翅目のファイルを見ればいいので比較的使いやすくなります。
>ケンセイさまは、目指せガガンボ屋だそうですが、未開の地が広がっているようですので、ご活躍を期待しております。
ありがとうございます。
達磨さんが少しずつ小さなグループから整理を始めているため、私もそれに遅れずについていきたいと思っています。
ケンセイ@Tipula属は老後のお楽しみかも・・・
ケンセイさんのように多くの方々が日本産双翅目の分類学的な研究に積極的に関与されることが期待されます。実際に相応な評価を受ける記載分類学の論文を執筆するまでには、多くの困難な道のりがあるでしょうが、それを目指して双翅目に関心のある方々で協力体制が築けたらと思います。
「日本産水生昆虫」の改訂版は年内の発行を目指して現在進行中です。私もオドリバエ科をはじめ、初版では含まれていないアミカ科、ホソカ科などの成虫の執筆を続けています。ユスリカバエ科はSinclair氏の執筆になっています。ガガンボ科も達磨先生が新しいガガンボ類の体系に基づいて再編する予定ですし、コシボソガガンボ科なども最近のデータが追加される予定です。
三枝先生 急かしたわけではないのですが、情報をありがとうございます。増補改訂版になるようですが、でたら(思い切って)購入しようと思います。
専門的にかかわれるとは思えませんが、双翅目には、綺麗なもの、不思議なものいろいろあります。関心だけは持っていたいと思います。