左右の翅脈が異なっています。こんなことってあるのでしょうか。また、種名は判りますでしょうか。
Discobola属の一種。
おそらく、Discobola margarita Alexander, 1924。
本種の様に翅に複雑な模様を持つガガンボには
斑紋の変異が多く見られるものがあり、本属やEpiphragma属などでは左右の翅の斑紋が異なっていることもしばしばです。
翅脈相が単純なほかの双翅目に比べガガンボ類は翅脈に変異が出やすいように思えます。多くの標本を集めてみると、同じ種の中で横脈が増えたり、縦脈が合流したり、合流や分岐の順序が変わったり、脈が強くカーブするところに本来ないはずの脈が生じたりすることがよくあります。
達磨様、ありがとうございます。
ガガンボダマシだったかの翅脈は安定していると何かで読んだように記憶しておりましたが、ガガンボのほうは翅脈が安定しているとは言えないのですね。それにしても信じられないような変異が生じることがあるんですね。
種名も絞り込んでいただき、うれしいです。
ガガンボダマシで翅脈が安定しているというのは同じ属に含まれる種は殆んど同じ翅脈をしているということではないでしょうか。
勿論、ガガンボでもガガンボダマシでもそれぞれの種のスタンダードな翅脈というのは歴然とあります。先のコメントで書いたのはそれからずれる変異や異常な脈相がしばしば見られるということです。検索表などで「○脈は□脈より長い」とか「○脈は□脈のどこどこから分岐する」という表記はそのあとに「・・ことが多い」とか「・・のが普通だ」をつけて読むようにしています。
どうも勝手に解釈して覚えこんでいたようです。ガガンボダマシの翅脈が安定しているというイメージは捨ててしまうことにします。
検索表の読み方、達磨さんの態度を参考にさせていただきます。ありがとうございます。