交尾器の側面です。
Surstylusは鋭利な先端を持って長く延びています。
B. japonicaやB. kyotoensisでは、鈍角の菱形に近い形状ですので全く違います。
Epandriumにも二つの突起があり、特徴的です。
第4腹板の画像です。
末端は、中央が大きく湾入しており、両側部は不対称形です。
B. kyotoensisでは末端中央が小さく鋭角に切れ込むことがFauna Japonicaで記述されていますが、B. japonicaでは第4腹板について触れられていないので、たぶん変形は無いのでしょう(手持ちの標本では中央部の切れ込みはありません)。
ヨコモンハナアブの近似の別種っていましたっけ?
pakenya様。
この交尾器と腹板は見たことがありません。
恐らく、BleraのRevisionの中にも、図は無かったと思います。
もしかすると、日本のBlera sp.は複数の種類が混じっているのかも知れません。
Bleraは、桂さんがまとめたいと言っていたので手をつけていません。
自宅に戻れたら、Revisonを送ります。
市毛様
BleraのRevisionと暫定検索表を提供いただき、たいへんありがとうございます。メールのタイムスタンプが4:35だったのには驚きました。お仕事、お疲れ様です。
早速、Barkalov & MutinのRevisionを紐解きました。
検索表に従うと、key18→22→23→25→31と進み、ここで後転節の黒剛毛の有無、後腿節の湾曲度合い、第5腹板のノッチの有無によってkyotoensisかjaponica+nitensに分けられるのですが、どちらにも行けません。
図示されている交尾器では、nitensがepandriumの全体形とsurstylusの伸び上がり方に類似性が感じられますが、相違点も多く、結論としてこのRivisionに収録された種には該当種はないと思います。
nitensは朝鮮半島からも記録されている種ですから、期待したのですが違いました。
これは、はなあぶ24号「ねた」にできそうですね。
ところで、市毛さんのHPにも載っているsp(Ibaraki)のメスを、奥只見地区でも採集しております。これもこのRevisionには収録されていない種のようですね。