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一寸のハエにも五分の大和魂・改
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ギンガクシマバエ 投稿者: 投稿日:2006/12/19(Tue) 10:03 No.2851  引用 
こんにちは

山形県小国町で6月に撮影した5mmほどの小さなハエです。
学研生物図鑑昆虫VにMetopia argyrocephalaギンガクシマバエとして収録されているものとよく似ています。

Web図鑑のニクバエ科リストを見ると、この種はギンガクヤドリニクバエとなっていて、同属同亜属Metopia (Metopia)には他にゼニゴギンガクとヒコサンギンガクという種も並んでいます。分布は、ギンガクが九州以南、ゼニゴとヒコサンは日本とされていますが、学研図鑑ではギンガクが全国となっています。

昔は全部ギンガク1種とされていたものが分けられたってことかと想像します。

で、このハエの名を知りたいのですが、資料がありません。
よろしくお願いいたします。


Re: ギンガクシマバエ 投稿者: 投稿日:2006/12/19(Tue) 10:05 No.2852  引用 
もう1枚、角度の違う写真もアップしておきます。

なお、この個体は採集して標本になっていますので、「ここを見ろ」にも対応できます。



Re: ギンガクシマバエ 投稿者: 投稿日:2006/12/19(Tue) 12:23 No.2854  引用 
このグループ(ギンガクシマバエ・ギンガクヤドリニクバエ)類の交尾器の図ならCiNii(http://ci.nii.ac.jp/cinii/servlet/CiNiiTop#)でDLできますよ。
「Sarcophagidae」で検索して、190件めくらいだったかな?
H.Kurahashi
STUDIES ON THE CALYPTERATE MUSCOID FLIES FROM JAPAN VII. REVISION OF THE SUBFAMILY MILTOGRAMMINAE (Diptera, Sarcophagidae)
これには交尾器の図も出てますので、標本の交尾器が出てればわかると思います。

Re: ギンガクシマバエ 投稿者: 投稿日:2006/12/19(Tue) 16:49 No.2859  引用 
ハエ男様

早速、DLしてみました。著者名と科名で検索すると28件でしたのですぐに判りました。

Metopia属の検索結果は、1=>2=>3=>M. argyrocephalaとなりました。Geniについては、CerciとParalobiがかろうじて見える標本なのですが、argyrocephalaは図示されておらず、頼りの第5腹板は腹部が縮んでいるために見えません ^^;)

Squamaが薄黄色であること、額と頭頂の間に剛毛列を欠くこと、腹部第1,2背板後縁に直立剛毛があることの3点が生態写真でも分り、argyrocephalaギンガクヤドリニクバエと判断してで良いようです。

となると、九州以南とする分布情報は修正の余地がありそうですね。

画像は、よろしければWeb図鑑にお使いください。

Re: ギンガクシマバエ 投稿者: 投稿日:2006/12/19(Tue) 19:51 No.2860  引用 
pakenyaさん、ちょっと横から失礼しますm(_ _)m

argyrocephalaのゲニ図は、最後にごちゃっと載っている図の中にあります(Fig.14と16)。

>Squamaが薄黄色であること、額と頭頂の間に剛毛列を欠くこと、腹部第1,2背板後縁に直立剛毛があること

前の2点はその通りですが、最後の第1,2背板の直立剛毛はゼニゴ♂にもありまする(ないのはゼニゴ♀)。

Re: ギンガクシマバエ 投稿者: 投稿日:2006/12/20(Wed) 09:52 No.2863  引用 
猫又様、こんにちは。

言葉足らずで誤解を招いてしまったようです。すみません。

M. argyrocephalaのゲニについては、背板側のcerciなどが図示されていませんので、私の状態の悪い標本では確認ができなかったのです。ちゃんと、解剖しないといけないってことですね。修行します。

それから、顔がconspicuouslyに銀色のMetopiaは3種のオスだけで、これらは第1,2背板後縁の直立剛毛があれば、ヒコサンと区別でき、額上部の剛毛の有無とsquamaの色彩でゼニゴと区別できることを、自分なりに確認したものだったのです(有弁翅類は全くの素人なので、同定できたことがとてもうれしかったのです)。

また、色々教えてください。
よろしくお願いいたします m(_ _)m

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