翅脈がわかる画像です。
三枝先生の絵解きのオドリバエ科の属までの検索を許可をいただいて公開しています。(記事No2718)
これを見ると・・・正直・・オドリバエ科怖い・・恐るべしと思ってしまいます。
イメージ的には、ChvalaのThe Tachydromiinae (Dipt. Empididae) of Fennoscandia and Denmarkに載っているCrossopalpusの図に似ています。
やはり、Empididaeを調べるには、CollinのBritish Flies 3分冊とChvalaのFauna Entomologica Scandinavicaの4分冊は手元に無いと、検索した属が合っているか判断に迷うと思います。
Crossopalpusの1種です.本属は私の所で整理した標本に5種がありますので,更にいくらかの種が未整理標本や今後の採集で発見される可能性があります.写真の種も雄交尾器の詳細を解剖しないと断定できませんが,上記の1種に外観は一致しています.因みに,中国からは3種(台湾を除く)発見されていますが,私の中国の標本の中にはその倍以上の材料があります.中国の双翅類の多さはすさまじいもので,いずれの群も日本の数倍から10倍くらいの種が分布していると推定しています.
Crossopalpus属は主に森林などの下草をスイーピングすることで採集できます.触角の第3節から折れやすいのですが,この部分はElaphropeza属ほど重要ではないので,あまり気にすることはありません.採集しても概して雌が多いので,採集中に気がついたら同じような環境を繰り返し掬って,多数の個体を採集して雄を得るようにしたいものです.
アノニモミイアさん、ハエ男さん、市毛さん、ご教示ありがとうございます。
Crossopalpusの1種とのこと、はっきりしたことがとてもうれしいです。
このような外観の小さなオドリバエは、たくさんいるので、肉眼で識別するのは非常に難しいです。
今後は、気にしながら採ってみます。
引き続き宜しくお願い申し上げます。