顔の正面からの写真もアップします。
色彩は異なるものの、「日本のハナアブ」のオスと口縁の形状はよく似ています。
pakenya様。
日本産のMelangynaは未解決の問題が多く、まだまだ良くわかっていないと考えています。大きな問題は、極東ロシアと非共通な種類がどれだけいるかという点と、Mutinがmotodomariensisとしている種類がタイプ松村と合っているかという点です。
さて、手持ちのヨーロッパのbarbifronsを見ると、pakenya様の写真よりも顔の幅が明らかに狭いようです。(もっとも1頭しかないので当てにならないかも(^_^;)
この検索表の悪い点は、種の詳細の記述が全く無いことですね。交尾器が図示されているオス以外の同定は、Die Fliegen等の詳細を読まないと危ないと考えています。(Die Fliegenはドイツ語なので、私はかなり時間をかけないと読めません。低レベルの工業高校しか出てないのですみません(^_^;)
先月木野田氏にお会いした時に、Melangyna不明種の黒化型を預かってきました。先ほどちょっと見てみましたが、また別の種類のメスのようです。
今月末が「はなあぶ」の原稿締切りなので、その後に時間があれば調べてみます。(覚えていれば良いのですが(^_^;)
P.S. 今月も、原稿執筆中に先人の誤同定らしき種類を見つけてしまい処置に悩んでいます。
茨城@市毛様
いつもご指導ありがとうございます。
結論としては、今の時点での同定は不完全とせざるを得ないってことになりますね。本種に関しては、交尾中のペアを採集するなどして確認していかなければならないようですね。原村には友人の家ができたので、ちょくちょく採集の機会を作れそうです。今後に期待します。
「極東ロシア」は、確かに記載も全形図もわずかで困ることが多いです。今回、同所でドウガネクロハナアブCheilosia longipteraのオスを採集しているのですが、surstylusの形状が図示されているものと同じに見えず、結局この検索票からは行き着けませんでした。