この平べったい毛の持ち主は、真のハエの仲間ではなく、アブの仲間であるオドリバエ科のハエではないでしょうか。こういう毛を持っているのはメスだけだったかな。
ウミユスリカさん、こんにちは。
仰るとおり、真のハエではありませんね。ちょっと、誤解のある表現でした。ご指摘に感謝いたします。
全形をアップします。
ウミユスリカさんの推測の通り、オドリバエ科のEmpis sp.と思っています。
すごくカッコイイです。
三枝のオドリバエ科亜属までの絵解き検索を見る限りでは、画像では翅脈が見えないので、なんですが、胸部の平均棍のそばに刺毛列がありそうですし、クチバシも長いですので、Empisの可能性は高そうですね。三枝のはお持ちですか?。
バグさんのアドレスって・・?どっかに・・?あれ?いままでにメールでやりとりしてなかったっけ?
んだば・・送信できませんがな・・さりげなく教えてくだされ・・
Empis (Polyblepharis) compsogyne Freyです.羽状剛毛pennate bristleのはるかに長いのもあります.まれにオスもこれをもっています.
ようやく待ちに待ったオドリバエ科のわかる方が登場でしょうか?
アノニモミイアさん>今後ともよろしくお願いいたします。
追加質問です。
同種でしょうか?
採集地 茨城県笠間市 標高80m 2006年4月
同じPolyblepharis亜属と見ています。
交尾中のメスです。
恐らくバグリッチさんの種類と同種かと思われますが、いかがでしょうか?
便乗です。
生前の彼女のピチピチした写真を撮ったことがあります。
身重なのかもしれません、ずんぐりしていました。
2006年4月 奈良県平群町で撮影
本州から九州にかけての平地から山地下部(1000m位)にはPolyblepharis亜属は2種分布しています.東北山地上部や中部地方の亜高山ないし高山帯にはこの種とはかなり異なったE. (C.)]cylindraceaとその近似の未記載種1種が生息しています.また,北海道にはまた別の2種(P. moiwasana及びP. multinodosa近縁種ないし亜種)がいます.
本州から九州の低地性の種の内,雌では中・後脚が黄褐色で,後脚の第1付小節(metatarusus)に鱗状剛毛をしょうじない種がE. compsogyneです.この種の雄は脚がほぼ全面的に黄褐色で,後腿節の前腹剛毛列が弱いながらも節の基部まで連続します.これはFreyの記載したE. compsogyneのlectotypeに指定すべき高槻の雄です.
もう一つの種は未記載種で,雌の中・後脚はほぼ全面的に暗褐色で,やや変異はあるが後脚の第1付小節の背面に短い鱗状剛毛を生じ,雄の後脛節は先端に向かって暗化します.本種はFreyのE. compsogyneの高槻の雌3頭と秋田の1雄に相当します.本種はあるいは2種が混合しているかもしれません.
前便で説明したとおり,市毛さんの雄雌も平群庵さんのもいずれもE. (P.) compsogyneということになります.
ストックの中より、E.(P.) compsogyneの近縁種とされている種類を見つけました。(雌の中・後脚はほぼ全面的に暗褐色で,やや変異はあるが後脚の第1付小節の背面に短い鱗状剛毛を生じている)
見難いですが、後脚基付節の写真も添えます。
体長4.5mm 4月下旬に茨城県北部(alt. 350m)での採集です。
丁寧に解説して頂いたアノニモミイア様に感謝致します。
市毛さんが4日に示されたのは,推測されたとおり私がcompsogyne近縁の未記載種であるといったものと同一です.前回書き忘れたのですが,本種の雄後腿節の前腹剛毛は腿節の先4分の1くらいに退行しています.
こんちは。
私も、今年 春に丘陵地で採った個体に、市毛さんのと同じ特徴の個体がひとついました。
但し、状態が良くなく、翅脈などは 確認し難いです。
アノニモミイアさんの解説は、大変勉強になります。
引き続き、宜しくお願いします。