画像のみだと正確な種名はわかりませんがハナアブ科の幼虫だと思います。
ハナアブ科はアブと名が付くものの、吸血性ではなく、花の蜜や花粉を食べてるといわれてるものが数多くあります。
人間に害はありません。
すでにハエ男さんがお書きになっておられますが、ハナアブ科のなかで最もハナアブらしい連中(シマハナアブ族 Eristalini)の幼虫のようですね。ただのハナアブとかシマハナアブ、アシブトハナアブなんかの仲間です。
ハナアブ科は厳密にはアブというよりハエのなかまで、シマハナアブ族の昆虫も吸血することはありませんし、成虫も花の蜜や花粉を食物としているので、汚物起源の病原体を食物に媒介することもありません。むしろ、作物の花粉媒介用に人工増殖されていたこともあるぐらいです。
幼虫は微生物が繁殖した富栄養的なよどんだ水中で生活しており、咽頭部のフィルターで微生物を水中から濾しとって食べています。長い尻尾の先には気門があって、シュノーケルのように水中から空気呼吸するのに使われています。写真を拝見いたしますと、水が緑色ににごっておりますので、繁殖した植物プランクトンでも食べているのでしょう。
ハエ男様 ウミユスリカ様
早速に専門的な解説ありがとうございます。ただただ、専門知識に感服致しました。小生、子どもの頃から昆虫は好きな方でしたが、当該幼虫は始めて見にしました。害はなさそうですので、暫く様子を見ることにします。ハエやアブの幼虫が水中にいるというのも不思議な気がします(ヤゴが水中にいるのだから同じようなものか)。