あさやん様、こんにちは。
種類を判別するのに腹部の斑紋が見づらいので、別の角度からの写真は有りませんでしょうか?
宜しくお願いします。
茨城@市毛さん、こんにちは。
このアブがあちこち飛び回ってたので、きちんと写ってたのがこれしかないんです。
しまったと思ったんですが、やっぱりわかりにくいですよね・・・
お世話になります。どうも同じものではないかという気がして便乗させていただきます。
貼付写真のものは大きさが10mm強だったと思います。
2005年11月 奈良県平群町
あさやん様、平群庵様。
あさやん様の写真は、平群庵様が書いているように、ムツモンホソヒラタアブMelangynaの仲間の♀ではないかと思います。
この仲間は、分類が難しいうえに、日本産についてはタイプ標本を再検討する必要があります。
平群庵様の個体は、たぶん学名未確定の種類です。
旧北区の双翅目のカタログでは、別の種類のシノニム(異名同物)として処理されているM. saghalinensis Mats.&Adachi, 1917 か M. nikkoensis Mats,1918が該当するのではないかと考えております。
私には、この問題を再検討するよう宿題が出されており、
来年には、きちんとした学名がつくようにしたいと思います。
当面は、ムツモンホソヒラタアブの1種の♀として下さい。
こんばんは。
私も便乗させていただきます。これもムツモンホソヒラタアブの1種としてよろしいでしょうか。
撮影は,2005/7/18,至仏山山麓です。残念ながら,この後飛び去ってしまいまして,これ以外の画像はありません。よろしくお願いします。
Kuwachanさんのはコマバムツボシヒラタアブ Scaeva komabaensis (Matsumura.1917)ではないかと思うのですが・・・
腹部の紋が比較的細めで、かつ、はっきりと弧を描いてますし・・・
Melangyna属の腹部の紋は細めですが曲がってないのが多いと思います。(というか私は曲がってないのしか知らないのです。)
一応、ハナアブの同定するときに腹部の紋が細いか、単純に太いか、勾玉型(水滴型)か、正中線方向に細くなる三角形かなども当たりをつけるときには見やすい場所だと思います。
あと、頭部の黒筋や紋、各脚の色彩なんかも重要だと思います。
市毛様 ハエ男様
ムツモンホソヒラタアブの一種ということであれば、正式な名称が付くときは○○ムツモンホソヒラタアブというような、さらに長い名前のアブが幾種かできるのでしょうね。アブの名前によく出てくるヒメとかホソ、ときにはオオヒメ、ホソヒメなど頻繁に使われてかえって紛らわしいので、そんな名前は避けて欲しいと素人的に思ってしまいました。先日、ハラボソツリアブの件ではニトベとスズキが登場しましたが覚えやすくてよいと思います。つまり、イチゲムツモンホソヒラタアブなんていうのがあったらうれしいです。ハエオトコムツモンホソヒラタアブではノリ過ぎだと思いますが。
書き心地のよいサイトでつい冗句して失礼しました。有り難うございました。
平群庵さん>和名の命名について考えるのは愉しいですよね。でもハエオトコ〜なんてつけたら森高千里様に怒られそうです。
最近本気でテーマソングにしてますし・・ハエ男・・フルコーラス全部歌えちゃいますし・・・(爆笑)
あとハナアブだったらいいかもしれないけど、害虫化してるハエだったら献名されてもうれしくないかも・・・
ありがとうございました。
腹部の紋が切れているかどうかだけでなく,曲がっているか,太いか細いかもよく見て考えるようにします。お世話になりました。
画像は,同じところで撮ったのですが,教えていただいた観点だと違う種だと考えられます。同じかと思っていました。
茨城@市毛さん、ハエ男さんありがとうございます。
>ムツモンホソヒラタアブの1種の♀として下さい。
ここまでわかっただけでも感謝です。
図鑑やWEBを調べまくりましたが、道理でわからないはずですね^^
kuwachan さんの1898の画像のは似てるのがいっぱいいるので、見るべき部位がいっぱいあります。それに、ちょうど再検討されてるグループじゃなかったかなとも思うのですが・・・
難しいグループだったと思います。
あまりいうとボロがでそうなので・・・こそこそ退散・・・
おはようございます。
ハエ男さん,貼り付けた画像のハナアブが,違う種類であると分かっただけでうれしいです。いろいろとありがとうございました。
Melangynaの話題に私も便乗させてください。
標本のデータは2005/9/20山形県小国町です。大石先生の検索表で-8-下段右側にある(京都、音羽山産)のsp.に行き着くのですが、これはまだ、種名が確定していないのでしょうか?それとも近似の種がいっぱいあるのでしょうか。
ところで、kuwachanのNo.1898は、クチグロヒラタアブParasyrphus aeneostomaによく似ていますね。胸背の銅色光沢や黒すじ、腹部の模様、黄色い額に黒い毛などが一致すると思います。
pakenya様。
大石が図示した「京都、音羽山産のsp.」というMelangynaは、本州で春と秋に普通に見られる種類です。古くは、ムツモンホソヒラタアブM. lasiophthalmaとして図鑑に載っていました。
しかし、前頭の色や上後側板(anepimeron)の毛の色などが異なり別種のようです。
Melangyna(Melangyna)は、ハナアブ図鑑では15種類リストアップされていますが、この他にPeck(1985)等で、シノニム(異名同物)として処理されてしまった種類がいくつかあります。また、未記載種と思われるものも何種か確認されているようです。
検討のために松村松年のタイプ標本を確認しなくてはならないのですが、分散しているので効率良く確認出来ません。Norwayの研究者から急かされているので、今月末ぐらいには北海道大学にタイプ標本の貸出しを依頼しようと思っています。
来年の春までには、記載済みの種類についての検討を済ませたいと思っています。
色々(Criorhina,Mallta,Eumerus,Brachyopa,Pipiza,etc)抱え込んでいるので、頭が回りません。
11/27の同定会までには、一芸ならぬ一話を作らなくてはならないので、どのグループについての中間報告をするか迷っています。
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また、11/27(日)に大阪自然史博物館で双翅目談話会の同定会が行われます。最近は難しい同定依頼が多いので即答はお約束出来ませんが、どうぞ未入会の方も気軽に御参加下さい。
市毛様
Melangynaの現状を解説いただきありがとうございます。
つまり、私の画像の種はM.lasiopthalmaではないけれど、古くからムツモンホソヒラタアブと和名で呼ばれてきたものであって、現在の種名が確定していないものと理解して差し支えないですね?
この場合、ムツモンホソヒラタアブM.(M.)sp.と標記することに問題があるでしょうか。確認種リストを作成する必要があるので気になっております。
11/27には用事があり、大阪に行くことはできなく残念です。
「はなあぶ」を読める立場になりましたので、検討の結果を楽しみにお待ちいたします。
CriorhinaやMallotaも興味深深です。
pakenya さん>この場合ムツモンホソヒラタアブと断定しちゃうと真のムツモンホソヒラタアブになるべき種と区別できなくなるので、ムツモンホソヒラタアブの一種 M.(M.)spとすべきだと思います。