こちらは島根産で外部形態の特徴はフトハチモドキバエなのですが、こちらもやはりAcleusが逆でオオハチのものに近いと感じます。
はなあぶ33号の市毛(2012)を参考にさせていただいているのですが
図示されているAcleusが逆ということはありませんでしょうか?どうすればいいか分からず質問させて頂きました。よろしくお願いいたします。
蛾もLOVE(阪本優介)様.
お恥ずかしい事に,ご指摘のように図が逆になっているようです.
当時の資料及び借用した標本が殆ど残っていないのですが,原稿としてまとめた際にAculeusがKorneyevの論文の図と異なっていたので,写真の整理を間違えたと早とちりして入れ替えてしまったと思われます.
改めてluteoraとして図10に示された種類は何かという点について調べたところ,Aculeusの図の元となった方が書いた2009年の韓国の論文にある写真では,メスの腿節はほぼ黄色でオスの腿節は黒色と,別種もしくは2種を混同している可能性があることがわかりました.
Kim, S.-K. and H.-Y. Han. 2009. Taxonomic Review of the Korean Pyrgotidae (Insecta: Diptera: Tephritoidea). Korean J. Syst. Zool., 25(1): 65-80.
次号は無理ですが,なるだけ早い時期に訂正と考察を公表したいと思います.
ご指摘ありがとうございました.
市毛様
お忙しい所早々にご対応して頂き感謝申し上げます。胸のつかえが取れた気分です。この2種の学名が逆になる可能性まで考えておりましたので安心しました。今回扱ったサンプル数が少なかったため変異の範疇というのも覚悟していました。
早い時期に訂正もしていただけるとのこと、ありがとうございます。何かご協力できることがありましたらなんなりとお申し付けくださいませ。