2個体目
シバカワオビヒラタの変異の可能性もありそうですね
高知県いの町 2023年4月採集
KT 様.
どちらも,触角の3節が黒色なのでオオショクガバエモドキだと思います.先に投稿された顔面に黒条がある個体も同種の可能性が高そうです.
本州等の個体に比べ,四国や九州産の個体が黒化する種類は,甲虫等でも知られております.
額角については市毛(2007)で説明不足でした.額角が120度前後の額が広い種類を区別する検索でしたので,概ね100度以下の種類は全て"額角は約90度"と表現しております.
元々,Epistrophe属は斑紋等の変異が多いので,オス交尾器のaedeagusやsuperior lobe等を比較しないと区別が難しいです.
逆に,市毛(2007)で図示したアイノオビヒラタアブとエダシゲオビヒラタアブのようにオス交尾器が酷似した種類もあり,問題を複雑化させております.