海面のオドリバエ 投稿者:はむし 投稿日:2015/05/23(Sat) 20:05:36 No.9346 今日,岩礁の小さな入江の水面近くを体長4ミリ弱のオドリバエが飛んでいました.島根半島です.この場所は河口ではないので,川のオドリバエがそのまま飛んできているわけではなさそうです.複数頭飛んでいました.単独で飛んでいる個体や交尾中のペアもいました.波は穏やかでした.ぜひコメントをお願いします. 添付:9346.jpg (83KB) Re: 海面のオドリバエ - はむし 2015/05/23(Sat) 20:06:29 No.9347
生きている時の姿.側面です. Re: 海面のオドリバエ - はむし 2015/05/23(Sat) 20:09:47 No.9348 背面です. Re: 海面のオドリバエ - はむし 2015/05/23(Sat) 20:10:38 No.9349 こんな感じで飛んでいます.死んだヨコエビを抱えているようにみえます. Re: 海面のオドリバエ - 三枝豊平 2015/05/24(Sun) 09:41:00 No.9350 はむしさん。画像のオドリバエはHilara属のOchtherohilara亜属カマミナモオドリバエの1種です。新訂原色昆虫大図鑑第3巻にも書きましたが、本亜属の黒色系の種は日本に20数種生息していまして、大よそのサイズ以外は雄交尾器の微妙な構造の違いで分類しています。既知種はH. mantisとH. mantispaの2種のみです。黒色系の他に部分的に黄色で脚も黄褐色の種や翅が白色の種などが日本にいます。 海面上で採餌活動をするHilaraは九州北部に秋季に発生するHilara亜属の1種と私が九州の沖合の沖ノ島で採集したOchtherohilaraの1種があります。あなたの種はこの沖ノ島の種と関係があるかもしれません。もし、余分に採集されていましたら、お分けいただけるとありがたいですし、沖ノ島の種との関係もお知らせできます。 なお、Ochtherohilara亜属は雌雄ともに前腿節が肥大してその腹面に短い棘を列生し、また前脛節の基部が膝状に弱く屈曲して、脛節腹面に縦のリッジを生じる点が主要な特徴です。典型的な東亜・北米型の分布をしています。 今回の採餌飛翔中の画像は興味深く拝見しました。それに赤褐色のものを抱いているのも面白そうです。ヨコエビらしいとのこと、沖ノ島では海面に浮いているアブラムシやヨコバイなどを求愛餌として捕獲していました。 Re: 海面のオドリバエ - はむし 2015/05/24(Sun) 19:13:57 No.9351 三枝豊平様 コメントありがとうございます.海面にもいる種がいるとのことで,大変興味深く思いました. お散歩ネットしか持っていなかったので,採集個体が少ないですが,週明けに標本を発送しますので,お納め下さい.必要があれば,追加を採りに行きます. |