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Syndyas nigripes? 投稿者:アーチャーン 投稿日:2009/09/10(Thu) 08:33:50 No.5949 ホームページ
 今年の8月12日に我が家(東京都世田谷区西部)で撮影したオドリバエです。体長3mm強、翅長2.5mm。以前、No.5724からのスレッドで三枝先生にSyndyas nigripesと同定して頂いたものと酷似しております。
 しかし、No.5724からのスレッドに掲載したオドリバエは一昨年の6月下旬に撮影したもので、発生の時期が異なります。北隆館の圖鑑にある解説などから、セダカバエの類は年1化と言う印象を持っておりますが、下の可能性の何れでしょうか。
 1. 写真のオドリバエはS.nigripesではない。
 2. 発生時期が年によりかなり変動する。
 3. 年に複数回発生する。
 宜しく御教示下さるよう御願い申し上げます。


 ネットで採集しコールド・スプレーで麻痺させましたが、麻痺が不充分で、周りに集ってきたヒトスジシマカに気を取られている間に逃げられてしまいました。他に、正面からの写真がありますが、翅脈の見える写真はありません。

添付:5949.jpg (70KB)
Re: Syndyas nigripes? - 三枝豊平 2009/09/13(Sun) 05:59:13 No.5957
写真の個体はやはりSyndyas nigripesだと思います。

オドリバエ科では,Empis,Rhamphomyia,Hilara,Proclinopyga, Rhyacodromia,Chillcottomyiaなどの種の発生期は年1回でかなり短い(通常1ヵ所では1カ月内外)ですが,Hybosの一部の種や本種などでは年一化と思われますが,かなり成虫の発生している期間は長くなります。私も数日前九州南部で本種を採集しています。

Trichoclinocera,Roederiodesのような一部の渓流性の種では春から晩夏まで連続的に成虫が見られますが,これらの種では1個体の幼生期が短くて多化性になっているのか,幼生期は長く,個体としては1年を要しても,ひとつの時期に様々な生長段階の個体があって,結果的には温暖期にばらばらと成虫が見られるのか,ははっきりしていません。


Re: Syndyas nigripes? - アーチャーン 2009/09/13(Sun) 10:21:34 No.5959 ホームページ
三枝豊平先生.

 御回答有難う御座います。

 発生期間が長いとのお話、了解致しました。ただ、一昨年の6月下旬、今年の8月中旬、共に複数頭がその時期のみに発生している様ですので、極めて狭い範囲では、発生時期がその年(とその前年)の天候等の条件で変動するのではないかと言う気も致します。

 今回は万が一?のことを考えて、写真とは別個体と思われる1頭を確保して置いたのですが、不要になった様です。

 御指導有難う御座いました。


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