ユスリカ科? 投稿者:池ぽちゃ 投稿日:2009/02/02(Mon) 02:15:53 No.5035 こんばんは、どうもはじめまして。愛知県在住の高校生、池ぽちゃと申します。 写真は本日、父親と共にドライブに行き、川の近くを歩いた時に手に止まった個体で、綺麗なので種類を調べようと思ったのですが、私は専門的な文献も持ち合わせておらず分かりませんでした。 もしよろしければ、わかる範囲でお答えいただければ幸いです。斑紋などが特徴的なので、詳しい方がご覧になれば、もしかしたら分かるのでは?と思いました。 どうぞよろしくお願いします。 添付:5035.jpg (36KB) Re: ユスリカ科? - アノニモミイア 2009/02/02(Mon) 03:37:02 No.5036
お父さんとドライブするなんて,素敵なご家族ですね. さて,写真は双翅目(ハエ目)キノコバエ科(Mycetophilidae)のトンボキノコバエ族(Exechiini)の1種です.この仲間は日本に100種以上も生息していて,ほとんど研究されていない上に,翅の脈,胸部の毛の生え方,雄の外部生殖器などを詳しく調べないと種類はわかりません.ですから写真でわかるのは,前記したようにトンボキノコバエの1種というところまでです. キノコバエ科の多くは幼虫が茸や菌類を食べて生長します.オーストラリアなどでは洞窟の壁に住んでいて,粘液の糸を下げ,幼虫がホタルのように発光して,これに集まったこむしが粘液の糸に掛かると,これを食べるという変わった性質を持つ幼虫もあります. 高校生とのこと.将来趣味としてでもいいですから,これを機会に,日本のキノコバエに興味をもって,いろいろと調べてみませんか.あなたが,このキノコバエを綺麗だと思って写真を撮り,さらに名前を知ろうとされたように,この世界は未知の事柄にあふれていますよ. Re: ユスリカ科? - 池ぽちゃ 2009/02/02(Mon) 23:25:10 No.5045 アノニモミイアさん 早速のご回答感謝いたします!どうもありがとうございました! やはり双翅目というグループは未知な部分が多いようですね。 ただ今回逆にいえば多くの発見があるということを教わりました。 実は私、以前から水棲昆虫が好きで、色々と採集する事を趣味としています。完全な趣味なのですが、現在は県内のトビケラを個人的に採集調査しているところです。もっとも、今は冬なので採集はできませんが(苦笑) 水生昆虫を採集していると、ガガンボをはじめ多くの双翅目を目にすることがありますが、双翅目は少し難解すぎると思い今までは意図的に避けていました。 今後はそちらにも目を向けて行こうかな、と思っています。 ご教授ありがとうございました。 また何か分からない種類が捕れたら、質問に来るかも知れません。 Re: ユスリカ科? - アノニモミイア 2009/02/03(Tue) 15:06:30 No.5047 水棲昆虫に興味があるとのこと.双翅目ではユスリカなどは最も種数の多い水棲昆虫ですが,他に大型のものではアミカ科があります.アミカ科の多くは成虫がユスリカより遥かに大形で,幼虫も採集しやすいし(これからが多くの種ではシーズン),成虫も渓流にかかる樹木の枝や,小滝脇の岩陰などに静止していて掬い網法(スイーピング法)で採集できます.幼虫も東海大学出版の日本産水生昆虫で検索できるし,成虫は北隆館が最近出版した新訂原色昆虫大図鑑第3巻に検索表もあります.あまり種数の多い科ではないので,水棲双翅目を調べるには手始めとして手ごろな科です.ご参考までに. |