茨城@市毛 多忙中でもガガンボに浮気したい;^_^) 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2008/02/11(Mon) 13:25:59 No.4250 先月半ばに投稿した,ウスモンガガンボダマシと一緒に採集したガガンボです.(12月中旬,茨城県水戸市の自宅,体長約4.5mm) 16時ぐらいになると,柚子の枝先などでウスモンガガンボダマシが群舞しており,少し離れたやや低い枝先で,本種が群舞してます. 翅脈などからガガンボダマシ科Trichoceridae の1種のようです. 大分種類が多いようなので,種までは落ちないかもしれませんが,よろしくお願い致します. P.S. 旧北区の双翅目カタログ等を見ると,Trichocera属はいくつかの亜属に分かれるようですが,日本にMetatrichocera亜属やTrichocera亜属以外も分布しているのでしょうか? また,Trichocera亜属内のグループ分けのようなものは無いのでしょうか? 添付:4250.jpg (68KB) Re: 茨城@市毛 多忙中でもガガンボに浮気したい;^_^) - 茨城@市毛 2008/02/11(Mon) 13:26:53 No.4251
同,交尾器です. Re: 茨城@市毛 多忙中でもガガンボに浮気したい;^_^) - 達磨 2008/02/11(Mon) 23:32:33 No.4258 そのうちにこういう難しいのが出てくるのではないかと心配しておりました。 Trichocera属であることは疑う余地がないのですが、このように特徴の少ない種がいくつもあり、これは難問です。しかし、触角が短く、翅のR2+3脈が短いこと、交尾器の形状から、私がニッポンガガンボダマシTrichocera japonica Matsumura, 1915と同定しているものと同じように思えます。ニッポンガガンボダマシは日本から最初に記載された種で図鑑などにも出てくるため、よく知られた名前なのですが、どの種が本当のjaponicaなのかは判断が難しいのです。Matsumuraの原記載文では、体がこげ茶色で触角が細い、と言った程度のことしかかれていない上、タイプの行方が不明です。徳永1938にはタイプを検したとの記述がありますが、京都府大のコレクションにもタイプは含まれていませんでした。 北大には松村先生本人によってT. japonicaの記載以前に採集されたTrichoceraの雌が5頭あります。私はこの雌たちによく似ていて(タイプでないにしても記載に際してはこの標本も参考にしていたであろう事を考慮しました)、徳永1938の記述にもよくあう種を暫定的にT. japonicaと同定しています。なかなか自信は持てませんが、今のところ精一杯の策だと思います。 回りくどい言い方をすると、市毛さんの写真のガガンボダマシは「達磨がT. japonicaの可能性が一番高いと考えている種によく似ている(あるいは、、と同じ種と思われる)」と言うことになりますか。 Re: 茨城@市毛 多忙中でもガガンボに浮気したい;^_^) - 茨城@市毛 2008/02/14(Thu) 21:24:48 No.4291 達磨様. どのグループでもタイプ標本の行方不明はあるのですね. ありがとうございました. |