しばらくぶりのオドリバエ 投稿者:茨城@市毛 充電中 投稿日:2006/12/02(Sat) 21:10 No.2813 しばらく、オドリバエです。 Rhamphomyia(Pararhamphomyia) setulosaと思われます。 体長約4mm。茨城県北部の標高約600mのブナ林で、5月下旬の採集です。 よろしくお願い致します。 添付:2813.jpg (71KB) Re: しばらくぶりのオドリバエ - 茨城@市毛 充電中 2006/12/02(Sat) 21:11 No.2814
同じく交尾器です。 顕微鏡用のデジカメが調子悪いのでデジタルズームです。 低倍率ですみません。 Re: しばらくぶりのオドリバエ - アノニモミイア 2006/12/20(Wed) 14:13 No.2864 同定されたとおりR. (Pararhamphomyia) setulosa Saigusa, 1964の雄です.本種はPararhamphomyiaの中に近縁種が見当たらないもので,本州から九州,更に朝鮮半島にも分布しています.やや発生期が遅く,春というより初夏の種です.雌は未記録ですが,翅が著しく暗褐色で,雄と共に採集できるほかのRhamphomyiaにはこのような雌はないので,識別は容易です. 本種よりずっと遅く8月中・下旬に中部地方の亜高山帯に現われるのがR. (Pararhamphomyia) rotundicaudaです.これはciliatopoda群に入ります.本群は更に遅く10月下旬に本州から九州にかけて1未記載種が発生します.ほかに,奄美大島のciliatopoda,沖縄本島のyasumatuiがあります.琉球列島には他にも数種未記載種があり,まだ今後も新しい種が出る可能性があるので,10日ほど調査にでましたが,ほとんど連日雨でした.しかし,沖縄本島ではyasumatsuiのほかに2種未記載種が混生しているのには驚きました.もう本土ではシーズンオフですが,秋のEmpisやRhamphomyiaは結構面白い種がいるようです. |