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Rhamphomyia(Calorhamphomyia) formidabilis 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2006/09/03(Sun) 08:33 No.2638
アノニモミイア様、毎回詳細なコメントありがとうございます。時間が空くとオドリバエを見るようになりました。ハナアブそっちのけです(^_^;)

今まで、良くわからないからと思っていましたが、「馬場博士採集の新潟県のオドリバエ科」を参考にして色々調べております。

写真のオドリバエ(体長9mm)は交尾器などからRh.(Calorhamphomyia) formidabilisと思われますが如何でしょうか。

5月中旬に茨城県北部(標高約400m)の谷沿いのカエデの花で採りました。

また、この種のメスと思われる個体も採集しましたが、脚の羽状剛毛が見当たりませんし、腹部側面に黒い房状の毛の束を持っています。(新潟県の・・にこの特徴が書かれていなかったのでちょっと不安です。Freyの原記載にも書かれていないようです。)

よろしく御願い致します。

添付:2638.jpg (88KB)
Re: Rhamphomyia(Calorhamphomyia) formidabilis - 茨城@市毛 2006/09/03(Sun) 08:34 No.2639
同、交尾器です。

Re: Rhamphomyia(Calorhamphomyia) formidabilis - 茨城@市毛 2006/09/03(Sun) 08:36 No.2640
メスと思われる個体です。

翅の縁紋が写真のように明瞭な個体と、まったく判らない個体が採れてます。


Re: Rhamphomyia(Calorhamphomyia) formidabilis - アノニモミイア 2006/09/03(Sun) 13:17 No.2641
写真の雌雄は同定されたとおりRhamphomyia (Calorhamphomyia) formidabilis Frey, 1951です.本種は青森から四国,九州中部まで分布していますが,一般的傾向として,北部の集団は腿節がほとんど黄色で,九州や四国の手段では先端を除いて黒褐色になります.その間はほぼクライン状に変わりますが,例外的な地域もあります.また,黒化の程度に伴って,雌では中腿節,後腿節,後脛節の上下両面に半羽状剛毛(semipennate bristles)が発達します.また,本種にはあまり顕著なものではないですが,雄交尾器にも地理的変異がある程度あります.このような交尾器に見られる地理的変異は本種に限らず,列島内で広域分布する種に時折観察されるものです.

本種もそうですが,Rhamphomyia属やEmpis属の多くの種や,Hilara属の極少数の種では雌の腹部中央の側域の膜状部から反転可能な膜質の円錐状突起を生じ,これには黒などの微細なビロード状の軟毛が密生しています.雌は群飛中にこの突起を出していることが多く,その機能については,自分が卵巣が発達しているかのように見せて,求愛給餌をもってきた雄を惹きつけるためという説もあります.あるいは合っているのかもしれませんが,むしろ形状からして,群飛の為の集合フェロモンを発散しているのかとも思われます.


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