ケブカヨツモンでしょうか? 投稿者:pakenya 投稿日:2006/08/14(Mon) 14:38 No.2592 こんにちは 7/30に八ヶ岳西麓で採集したMelangynaのメスです。 腹部に斑紋が全くなく、「札幌の昆虫」に示されたヨツモンホソヒラタに似ていますが、小楯板や脚の色彩が一致しません。 「極東ロシア」で検索すると、ケブカヨツモンホソヒラタ:M. barbifronsに行き着きました。しかし、「日本のハナアブ」にはオスしか図示されていないので確信が得られません。 諏訪の御柱を切り出す、原村の虎姫神社付近標高1700mあたりで採集です。 添付:2592.jpg (82KB) Re: ケブカヨツモンでしょうか? - pakenya 2006/08/14(Mon) 14:40 No.2593
顔の正面からの写真もアップします。 色彩は異なるものの、「日本のハナアブ」のオスと口縁の形状はよく似ています。 Re: ケブカヨツモンでしょうか? - 茨城@市毛 2006/08/14(Mon) 21:04 No.2597 pakenya様。 日本産のMelangynaは未解決の問題が多く、まだまだ良くわかっていないと考えています。大きな問題は、極東ロシアと非共通な種類がどれだけいるかという点と、Mutinがmotodomariensisとしている種類がタイプ松村と合っているかという点です。 さて、手持ちのヨーロッパのbarbifronsを見ると、pakenya様の写真よりも顔の幅が明らかに狭いようです。(もっとも1頭しかないので当てにならないかも(^_^;) この検索表の悪い点は、種の詳細の記述が全く無いことですね。交尾器が図示されているオス以外の同定は、Die Fliegen等の詳細を読まないと危ないと考えています。(Die Fliegenはドイツ語なので、私はかなり時間をかけないと読めません。低レベルの工業高校しか出てないのですみません(^_^;) 先月木野田氏にお会いした時に、Melangyna不明種の黒化型を預かってきました。先ほどちょっと見てみましたが、また別の種類のメスのようです。 今月末が「はなあぶ」の原稿締切りなので、その後に時間があれば調べてみます。(覚えていれば良いのですが(^_^;) P.S. 今月も、原稿執筆中に先人の誤同定らしき種類を見つけてしまい処置に悩んでいます。 Re: ケブカヨツモンでしょうか? - pakenya 2006/08/15(Tue) 10:10 No.2599 茨城@市毛様 いつもご指導ありがとうございます。 結論としては、今の時点での同定は不完全とせざるを得ないってことになりますね。本種に関しては、交尾中のペアを採集するなどして確認していかなければならないようですね。原村には友人の家ができたので、ちょくちょく採集の機会を作れそうです。今後に期待します。 「極東ロシア」は、確かに記載も全形図もわずかで困ることが多いです。今回、同所でドウガネクロハナアブCheilosia longipteraのオスを採集しているのですが、surstylusの形状が図示されているものと同じに見えず、結局この検索票からは行き着けませんでした。 |