ヒラタアブ? 投稿者:和田勉之 投稿日:2006/01/18(Wed) 18:59 No.2096 はじめまして、小笠原の父島で昆虫を調べていますが、オオヒメヒラタアブに見えますが自分ではよくわからないのでよろしくお願いします。撮影は1・17日15時父島海岸付近のキク科オオバナセンダングサに訪花中、体長は10ミリほどです。 添付:2096.jpg (72KB) Re: ヒラタアブ? - ハエ男 2006/01/18(Wed) 21:52 No.2097
和田さん>ようこそ・・ この手はわかりそうで、実は難しいグループなのです。(よく似てるのがいっぱいいます。) 翅脈や複眼が有毛か無毛か、とか、各脚のどの部分が黒でどの部分が黄色かとか、その毛やトゲの生え方、頭部を正面から見たときの黒い部分の広がり方等をきちんと見ないとわからない種類が多いのです。さらに♂の交尾器まできちんと見ないとわからない場合も多いので、一面からの画像のみでは同定が難しい場合が多いです。 ですから、背面方向からのと正面から、側面で脚が見えてるような3方向からの画像が必要だと思われます。 ということで、これ以上いうとボロが出そうなのでハナアブ屋さんにタッチ・・・こそこそ・・・ Re: ヒラタアブ? - 茨城@市毛 2006/01/19(Thu) 08:03 No.2099 和田勉之様、はじめまして。 ハナアブを調べている市毛と申します。 写真のハナアブは、本土であればオオヒメヒラタアブのメスかな、と考えますが、小笠原には本土にいないハナアブが3種以上分布しています。 数年前、小笠原地域再生推進調査報告書に、オガサワラヒメヒラタアブSphaerophoria ogasawarensisという種類がいきなり復活しました。 この種類については、1963年の報告でトゲヒメヒラタアブIschiodon scutellarisの異物同名として処理されていたので、かなり驚きました。 この種類の標本を見たことが無いので、写真の種については回答が出来ません。 小笠原もまだまだ調査不足と思えるので、超高速船TSLが就航したらハエ類の調査に訪れたいと思っていましたが、挫折してしまったので残念に思っています。グリーンアノールに食べつくされる前に標本を確保したく願っています。 かなり人が昆虫の調査に入っている沖縄でも、ハナアブなどのハエ類は調べる人が少ないので、毎年のように未記録・未記載種が増えています。 写真だけでは調べきれないので、採集して送ってくれることを希望します。 Re: ヒラタアブ? - 和田勉之 2006/01/19(Thu) 15:31 No.2102 ハエ男さん、市毛さん、はじめまして。ヒラタアブについては画像だけでは似ているのが多いので無理だとは思ってましたが、一応お尋ねしてみました。みなさん現状について知らないと思うので少し書きます。現在、小笠原の昆虫(父島)はグリーンアノールによって食い尽くされているとされてますが、ハナアブには全く問題ないようです。それは出現時期が11月から6月で、とくに1月〜4月まで高密度にみられます。この時期アノールは冬眠かほとんど活動してないので、狙われることがないからです。外見で見分けがつかないということは、種類は多くいそうですね。これから個体を採集しますので集まったら連絡したいとおもいます。何個体ぐらい必要ですか?個体群は島の全域で確認してるのでかなりいるとおもいます。今後もよろしくお願いします。 Re: ヒラタアブ? - 茨城@市毛 2006/01/20(Fri) 22:56 No.2110 和田勉之様。 そうですか。グリーンアノールが活動しない時期があるのですね。初めて聞きました。 採集して頂けるのでしたら、10頭ぐらい希望します。(同一種と見えていても調べると混じっている可能性がありますので) ♂・♀の違いはお解りでしょうか? 一般的には、複眼が上部で接しているのが♂で、離れているのが♀です。種類によっては♂♀共に離れている場合もあります。 今まで何度か、学術調査のようなものが行われていますが、やはり現地に住んでいる人には敵いません。 本棚の片隅に、昨年TSL就航を考えて、購入した小笠原自然ガイドが眠っています。やはり、一度は訪れてみたいものです。 Re: ヒラタアブ? - 和田勉之 2006/01/24(Tue) 10:03 No.2119 市毛様、雌雄の判別は知りませんでした。とりあえず10頭ほどとりましたら連絡します。18度から20度で風が弱い天気の時しかでてこないので、少し時間がかかりますが。見ていただけるとは思っていなかったので光栄です。 |