無題 投稿者:くまままる 投稿日:2025/06/09(Mon) 14:06:04 No.11924 このムシヒキアブは生殖器の形からマガリケムシヒキではないように思います。素人目ながらムシヒキアブ図鑑というサイトで見た感じでは、ヒサマツムシヒキの♀ではないかと思いましたがどうでしょうか。 またマガリケムシヒキ類はナミマガリケムシヒキ以外は平地にはいないのでしょうか。Xなどで800メートル以上の山地で捕獲されている話しかないので。 添付:11924.jpg (94KB) Re: 無題 - 茨城@市毛 2025/06/15(Sun) 11:51:28 No.11928
くまままる 様. ご推測通り,ヒサマツムシヒキの♀である可能性が高いと思います. マガリケムシヒキについての唯一の解説である大石・田川(1997) によると,ナミマガリケムシヒキは平地から山地のかなり高いところまで見られる最普通種とのことで,クリバネマガリケムシヒキも低山地から山地に多く見られる種とのことです. 大石久志・田川勇治. 1997. 日本産マガリケムシヒキ属の再検討(1). はなあぶ, (3):15-37. Re: 無題 - くまままる 2025/06/15(Sun) 22:35:37 No.11931 ご解説ありがとうございました。マガリケムシヒキについての解説書は一冊しかないのですね。割合詳しい昆虫類の図鑑でも、いくつかの種類がある、程度の記載しかないので。 Re: 無題 - 茨城@市毛 2025/06/17(Tue) 20:27:24 No.11932 くまままる 様. 双翅目は,約1000種類程が収録されている新訂原色昆虫大圖鑑(2008, 北隆館)が詳しい図鑑と言えると思います. この図鑑では,マガリケムシヒキ属5種の検索があり,その他3種の未記載種と思われるのもが採集されていると付記されております. 日本産双翅目は,日本昆虫目録 第8巻 双翅目(2014)で約7600種がリストアップされております.この他の未記載種や未検討の種類などを合わせると数倍の種類数が日本に分布すると予測されています. Re: 無題 - くまままる 2025/06/18(Wed) 22:33:17 No.11934 書籍のご紹介ありがとうございます。しかしさすがに図鑑は専門的になればなるほど高価ですね。絶版になるともっと高価になりますが。図書館で探してみます。またこういう専門的な図鑑をみると、生き物は思った以上に多様に進化を遂げていると思います。 ちなみに未記載種というわけではありませんが、シロズヒメムシヒキは現在ナガトミヒメムシヒキとして扱われるのでしょうか。それともシロズヒメムシヒキとナガトミヒメムシヒキの2種とも国内にいることになるのでしょうか。 Re: 無題 - 茨城@市毛 2025/06/23(Mon) 13:09:56 No.11944 くまままる 様. ご指摘どおり,日本産の普通種はナガトミヒメムシヒキnagatomiiとなったのでしたね.すっかり忘れていました. また,本来のシロズヒメムシヒキalbicepsは日本に分布してないそうですが,オス交尾器などが酷似した不明種が千葉から得られているとのことです(宇津木, 2010). 宇津木, 2010. 日本産ヒメムシヒキ属に関する新知見.はなあぶ, (29): 62-68. Utsuki N. 2008. A new species of the genus Philonicus Loew (Diptera:Asilidae) from Japan. Japanese Journal of Systematic Entomology, 14(1): 53-57. Re: 無題 - くまままる 2025/06/23(Mon) 14:44:23 No.11945 お調べいただき、ありがとうございました。 |